その8) 3年先を見通した「視点」が大切なのです。

 

スクールソーシャルワーカーとして、小学校に入っていた際に、気づくこと。 

 

それは 「小学校3年生」 から こどもの相談が増えてくるということです。 

 

うちの「親と子のメンタルヘルス研究所」でも 少し気になるんですと お子さんをお連れして 

 

いらっしゃる保護者の方も やはり 3年生のお子さんの保護者の方が多くみられます。 

 

 

この時期から 他動傾向や気になる行動が 目立ち始めることも多いからです。 

 

 

こどもたちの発達については、また別の機会にお話をするとして、  

「相談支援」の場面、特に 保育所や幼稚園の保護者からの「相談支援」では  

 

 

「3年先まで見通す」という視点が大切です。 

 

 

ご相談の内容が 保護者のメンタル面やこどものメンタル面に関する内容であれば 

特に 必要となります。 

 

もちろん、卒園した後には 保護者の支援もこどもたちに対しての支援もできないかもしれません。 

 

ただ、幼保小の連携のように、この園児から小学校3年生くらいまでの間には、 

 

様々な変化が こどもに見られる時期で、それと平行するかのように 保護者の状況にも多くの 

 

変化が見られます。 

 

 

保護者のこころの中には 

 

「これは 少し時間がかかるし・・・ 小学校に入ったら 先生には相談できないかも・・・」 

 

そうした思いで 相談にいらっしゃる保護者も多く見られます。

 

 

そんなときに 先生が 3年先を見通して 相談にのってくれるだけで

 

ほっとしたり、安心したり するもの なのです。

 

 

相談者が 一番求めているもの

 

それは  「自分と一緒の目をもってくれる支援者」  なのです。

 

 

保護者は 必ず 「先を見据えて」 相談にいらっしゃいます。

 

だからこそ 支援者も 「同じ目」をもって 対応する姿勢が大切なのです。(げんき)

 

 

 


   ≪問題解決力がアップするポイント その8≫

相談者と支援者が見つめる先が同じであると 相手の悲しみや不安がひしひしと伝わってくるものです。

まさに「相手の身になる」ということ。 ラポール(信頼関係)は この後に築かれるのです。(げんき)