ソーシャルワークには、「引き出し」の数が大事です。
そう伝えると
「はい。私は沢山の機関を知ってますし、色々な情報を知ってますよ」
そう、返事が返ってくることが多いです。
「引き出しの数」
実は 「情報量」では ないのです。
10年前と違い 今は ありとあらゆる「情報」は 一瞬で調べることが可能です。
今は 「情報を持つこと」よりも そこにアクセスする「方法」を知っていれば
いくらでも手に入るからです。
本当に必要な 「引き出しの数」
それは 「自分への問いかけ」の数 なのです。
「相手への問いかけ」ではありません。
相手への問いかけは
●きっと こう考えているのではないだろうか?
●おそらく こうしたいのだろうか?
というものです。
それ自体は「利用者の視点」に立つという点から見ると 間違いではありません。
「利用者」の視点ばかりを考えていると
一見 利用者の側に立っているように 自分自身は捉えがちですが、
実は 本当は 真逆の場合が多いのです。
それは 「利用者のことを考えている」 自分自身の「思い込み」や「考え方」に気づいて
いない場合がとても多くみられるからです。
「自分への問いかけ」というのは
●今、こう自分が考えているのは、いったいなぜだろうか?
●なぜ、こうしてあげたいと思ったのだろうか?
そうした「自分への問いかけ」の数が 多ければ多いほど
自分目線を取り除くことができるのです。
人を支援するということは 「自分をいかに消せるか」にかかっています。
これは ケースの数をこなせばこなすほど 持たなければならない 大切な視点なのです。 (げんき)
≪問題解決力がアップするポイント その11≫
「相手を知ること」よりも「自分を知ること」に意識を向けることの方が、
もっとも「相手のため」になるのです。(げんき)