その31) 『わかりやすくする技術』は 保育者が持つ 最大の能力です。

 

「難しいこと」を わかりやすく話すこと  わかりやすく表現すること 

 

これは かなり 高度な技術が 必要になります。 

 

 

医学書などの専門書を見ると  難しい専門用語や びっしりと書かれた文章で 

 

見た瞬間に 「わからない」という思いが 頭の中を駆け巡ります。 

 

 

でも 同じ医学書でも 小学生向けや中学生向けに書かれた 本は 

 

わかりやすい絵や図、 短くまとめられた やさしい 言葉で 書かれており 

 

エッセンス や  全体像を 把握することが できます。 

 

 

単に 『かんたんに』 まとめるだけでなく

相手が『理解できるレベルに仕上げること』は  かなりの高等技術なのです。

 

 

 

『相手にわかりやすく伝え 表現すること』 

 

 

これは 相談支援の場でも 必要なのです。 

 

 

説明する側と 聞く側 

 

 

説明する側の頭の中には、すべての流れやストーリーが できていますが 

 

聞く側は まったくの白紙の状態です。 

 

 

説明する側は 「わかっていても」 

 

聞く側には 「わからない」のです。 

 

 

  

実は  人は 自分が思っている以上に 難しく話す傾向があるのです。 

 

「いえ 私は わかりやすく話してますよ」と おっしゃる方であっても 

 

そのことに気づく事は 非情に難しいのです。 

 

 

「わかりやすく伝える技術」 

 

これが コミュニケーションの中で もっとも重要な技術です。 

 

 

保育者である皆さんは この技術を 毎日の生活の中で 磨き続けているのです。

 

 

保育者は 日々 こどもたちと接する中で

 

どうしたら わかりやすいか  やさしく理解できるか を 様々な方法を使いながら

 

研究しています。

 

 

保育者自身は 気づいていないようですが

 

その「わかりやすく伝える技術」は かなり 高度なものなのです。

 

 

「相談支援」の場だから 専門的に難しく話し 伝えなければならない。

 

そのように 考える必要は 全くありません。

 

 

 

「こどもたちに話し伝えるとき 以上に  わかりやすく 伝えよう」

 

 

実は そのくらいで ちょうど よいのです。 (げんき)

 

 

 


≪問題解決力がアップするポイント その31≫ 

「専門的な知識」とは 「専門家」が使うためにあるのではありません。

「専門家」の仕事とは 「専門的な知識」をよりわかりやすく伝えることなのです。

それは 平易な言葉に変換する、まるで「通訳」のようなものなのです。(げんき)