その91) 相手のモチベーションをあげようとすると あなたのモチベーションが下がるのです。

 

 

週末は、企業向けの管理職研修(ラインケア研修)の準備を行っていました。 

 

僕自身、研究所での親と子のメンタルヘルス支援や保育現場の保育相談支援だけでなく 

 

企業内でのメンタルヘルス支援やワーク・ライフ・バランスの研修なども行っています。 

 

 

 

企業内の管理職の方々とお話させて頂くと よく質問されることがあります。 

 

「なかなか部下のモチベーションを上げるのに苦労しているのです、、どうしたらいいですか?」 

 

と いった内容です。 

 

 

保育の現場で、園長先生方や主任保育士の先生方も 同じような悩みはないですか? 

 

 

 

この質問には  いつも こうお答えしています。 

 

 

 

「他人のモチベーションを上げ下げすることはできません」   

 

 

そもそも 「モチベーション」とは自分で上げるものです。 

 

 

 

こうお答えすると 必ず 驚かれます。 

 

 

 

 

上司の方々が、部下のモチベーションを上げるために あれやこれやと工夫をされました。 

 

すると、、、  少し 、  いやなんとなく 「モチベーション」があがりました。 

 

 

これで うまくいったと  ほっとして 安心します。 

 

 

でも、、、  

 

必ず また 「モチベーション」は 下がります。 

 

それは ごくごく普通の 当たり前のこと です。 

 

好不調の波は 必ずあるのです。 

 

 

すると また もう一度 上司の方は 前回うまくいった例の方法で「モチベーション」を上げようと 

 

働きかけます。   

 

でも 

 

今度は なんだか うまくいきません。  その方法には慣れてしまったからです。 

 

そして もっと もっと と あれやこれやと考えますが、 部下の「モチベーション」は 結局上がらず 

 

最終的には 上司の方も 一緒に「モチベーション」が下がっていくのです。 

 

 

 

 

 

これは 決して 上司と部下に限ったことではありません。 

 

こどもと大人の関係でも 同じことです。 

 

 

家庭でも園でも 大人は みんな こどもと触れ合う中で きっと体験しているはずです。 

 

大人もこどもも 同じなのです。

 

 

 

「モチベーション」は 自分で上げるもの なのです。

 

 

僕は 昨年まで 小学校にも中学校にも また高校にも入らせて頂く機会がありました。

 

その中で 顕著に見られたのが この「モチベーション」 です。

 

 

常に「モチベーション」を 他者の働きかけ(他人からのご褒美)で あげてきた子  と

 

自分で その中に楽しみを見つけ(自分でご褒美を作って)「モチベーション」をあげてきた子 

 

 

「学校」という場の中でも 明確に分かれているのに 気づかされます。

 

だから 「大人の世界」で 同じように見られても 不思議ではないのです。

 

 

 

「モチベーション」に ご褒美は 必要です。

 

 

 

但し、その「ご褒美」を自ら作り出せるかどうか

 

これが 大切なのです。

 

 

もしかすると あなたは

相手のモチベーションを上げるために 常に「ご褒美」を準備していませんか?

 

 

 

自分で「ご褒美を作る方法」を

 

部下や後輩たちに 教えてあげていますか?  (げんき)

 

 


「あの人のおかげでモチベーションが下がってしまったよ」 「あの一言でやる気がなくなったわ」

それは「今まで他人からモチベーションを与えてもらった人」に見られる特徴的な言葉です。

こうした特徴は、幼児期からずっと大人になるまで保たれてしまうのです。

できる限り、こどもの頃から気をつけてあげたい項目です。(げんき)