その99) 『連絡帳』は、相談支援の大切なツール なのです。

 

若手の保育士の先生から 

 

「元気先生、相談支援する際に 一番大事なものは やっぱり言葉がけ ですか??」 

 

 

質問のメールを頂きました。 

 

 

 

 

『保育相談支援』 に限って言えば 

 

もっとも 大切なものは  『連絡帳』 です。 

 

 

 

『連絡帳』は 本当に大切な 魔法のツール なのです。 

 

 

保護者の方から 相談をお受けしている場合だけでなく、 

 

特に 相談ごとのない保護者の方に対しても 園として、保育者としての 

 

「姿勢」を伝えることができるからです。 

 

 

 

「連絡帳」を 今日あった出来事の報告だけで終わらせてしまうのは、 

 

大変もったいないのです。 

 

 

「今日は、○○をしました。とても楽しそうでした。」 

 

一日あった出来事の報告も大切なのですが、 

 

実は、 保護者が知りたいのは 「一日の様子」ではないのです。 

 

 

 

本当に知りたいのは 

 

「どんな保育をしようとしているのか」という保育者の想いなのです。 

 

 

「連絡帳」を使って 

 

何のためにやっているのか(目的)や、ねらいや目標を示してあげるだけで 

 

保護者は わが子が これから どう変化していくのかを 想像するのです。 

 

 

そして その延長線上に 「家庭生活」を組み込む『視点』を持つのです。 

 

 

保護者も 同じ『視点』から こどもを見つめるようになるのです。 

 

 

 

「連絡帳」は 保護者との単なる「文通」ではなく 

 

こどもを一緒に育てていくための 『航海図』のようなものなのです。 

 

 

 

よく先生から

 

「連絡帳に返事がないんです・・・見てもらているのか、よくわかりません・・」という悩みを

 

伺うことがあります。

 

 

でも 少しだけ 考えてみると それは 決して不思議なことではないのです。

 

 

 

「回答しようがない」場合もあるのです。

 

 

出来事の報告だけでは それについて 回答しづらいからです。

 

 

できる限り、「連絡帳」を使って 「意見を交わせる」状態を作るようにしましょう。

 

 

 

この小さな 日々の「やり取り」が  

 

「相談」という『ハードル』を低くしていくのです。

 

 

連絡帳の書き方 一つで  相談したい気持ちになるかどうか 変わってきます。

 

 

 

「相談したくなる連絡帳」

 

 

これが 究極の「連絡帳」なのです。  (げんき)

 

 


 ≪問題解決力がアップするポイント その99≫

保護者の方も、相談が得意な方もいらっしゃれば、苦手な方もいらっしゃいます。

「相談」は、会って話をするだけではありません。

できるかぎり、相手が相談しやすい工夫を色んなものに盛り込むといいですね。(げんき)