先週末、「相談の受け方」というテーマで お話させて頂く機会がありました。
そこで お話させて頂いた内容を少し 書いてみたいと思います。
相談の受け方、話の聴き方には 実は 2通りあります。
それは
「考えながら聴く」方法と 「何も考えずに聴く」方法。
この 2つです。
それは どう違うのか?
相談者によって それは使い分けなければならないのです。
相談者の中には、 「ただ 話を聴いてほしい」方がいらっしゃいます。
アドバイスも何も欲しくないのです。
ただ、自分が好きなだけ話をしたい、話を聴いて欲しい、
ただ とにかく 話を聴いて欲しい方です。
日頃、こころの中に積もった「思い」を 吐き出したい、
そうした思いで いらっしゃる方も多くみられます。
そんなときには ただ、ただ 聴いてあげることが大事なのです。
もちろん そうした「聴き方」も ちゃんと存在します。
ただ、ただ 話を聴いてあげるケースの場合
カウンセリングの経験や 自分自身の経験があると アドバイスしてしまうことも多く
そうした ケースの場合は 経験や資格はかえって マイナスになる場合もあり、
未経験で ご自身が話すのが苦手な方の方がうまくいく場合も多いのです。
もう一つは 「考えながら聴く」ケースです。
このケースは 「問題を解決する」という視点で話を聴いていくため
聴きながら 考え 、考えながら 聴くという プロセスで進めていきます。
この方法についても きちんとした やり方があります。
先週末は、この2つのやり方を 実際に体験してもらう講座でした。
話を聴くというのが こうも違うものなのかと
参加者のみなさんも 驚かれた様子でした。
みなさんが 大変興味深く 熱心に聴かれていたのが
この2つを どう判断するのか
聞き分けるための 「質問」です。
相談者の方に
「今日は、お話を聴いてもらいたいだけですか? それとも解決したい問題がありますか?」
そんな質問はできません。
それは お聞きして確認することではないのです。
相談を受ける側が 会話をする中で 判断し、
もし、ただ話を聴いて欲しいというご要望であれば 存分に話ができるように時間内を
話しやすいように工夫してあげること。
もし、解決しなければならない問題があるようでしたら
相談の終わりには、方向性まで 提示できるように 話を展開しなければなりません。
その判断は 会話をはじめてから ほぼ3分以内に決めてしまいます。
そのためには 相談者の思いを 確認しなければならないのです。
この「質問」については いつかまた このブログで書いてみたいと思います。 (げんき)
≪問題解決力がアップするポイント その107≫
保育所での相談の場合は、どちらかというと「問題解決」の方が多いようです。
やはり、先生方は忙しいので、ただ話を聴いてもらうのは申し訳ないと思っていらっしゃる保護者の方も
多いようです。そうした話を聴いて欲しいだけの相談もお受けできる体制作りがべストですね。(げんき)