「相談」
その中には 必ず 「問題」が 含まれています。
何か 不安や心配、それを引き起こす「問題」があるから
きっと 相談されたんだと思います。
では その「問題」を みなさんは どのように見分けていますか?
「えっ、見分けるってなんですか?」
きっと そう感じてしまうかもしれません。
「問題」は、正確に分けると 2つに分けることが できます。
それは 「災難」と「苦境」です。
問題やトラブルと呼ばれるものの「中身」は それほど重要ではありません。
どんな「内容」であったとしても それは 根本的な「解決」には
あまり関係がないからです。
「災難」
それは その人には何の落ち度もないのだけれど
出遭ってしまう「問題」です。 外からやってくる。
それは 1回限りの 問題 です。
「災難」という「問題」は、 励ましと勇気を与えてあげることが支援者の役割です。
では 「苦境」は どうでしょうか?
「苦境」は、その人の中にある
繰り返し繰り返し行われる「習慣」の中から発生する 「問題」です。
その原因は 「内側」にあります。
だから 何度も何度も 同じ「問題」は やってきます。
「苦境」は 常に 自分の行動や考え方から 生み出されるものです。
そして 大事なことは
この「苦境」を生み出す 考えや行動に 本人は 気づいているけれど
それを 自分では コントロールすることができない状態だということです。
「苦境」という「問題」には 励ましと勇気づけは あまり効果はありません。
逆に 自分ではコントロールできないので その励ましや勇気づけは
一時的な気休めになったとしても ある時点から その励ましや勇気づけが
かえって 「苦境」を生み出す原因になることも あります。
相談を受けたときに 感じなければならない大切なこと
それは この問題は いったい どちらなのだろうか?
自分自身に対する 「問いかけ」です。
「元気先生は、 相談を受けた時に 最初に何を感じますか?」
実は、これは 先日 研修の際にご質問を受けた内容です。
僕自身も その質問にびっくりしたのですが、 でもあらためて 自分の中で
何を直感的に感じるか 考えるよい機会になりました。
僕自身は、 何よりも最初に その問題は 何なのか?
災難なのか 苦境なのかを 自分に問いかけています。
それによって 今からの行動が全く変わってくるからです。
二つに分かれた 分かれ道の どちらを進んでいくかを決める大事な選択です。
一番 最初に感じること
それで ほぼ 答えは決まっていくのです。 (げんき)
災難の中には、「自らが招いた災難」もあるかもしれません。
それは、「災難」ではなく、「苦境」と捉えています。
それぞれにどのように対応していくのかは、またあらためて書いてみたいと思います。
まずは、相談を聞いたときに、自分が何を感じるのかが やはり大切だと思います。(げんき)