僕のところは、メンタルヘルスの相談支援の事務所です。
ご相談者のほとんどの方は、「対人援助職」の方です。
保育士の先生、幼稚園の先生、小学校・中学校の先生、
そして介護の現場で働かれている職員の方 など
人と接するという「接客業」とは 違う
人への「想い」を持った 支援をされる方々です。
対人援助職の方は
誰もが皆 「人に対する想い」を持っています。
そのため、一生懸命で まじめな方も多く
常に 自分の力を出し切ろう、 120%の力を出そうと 頑張るのです。
僕は ご相談にいらした方だけでなく、 園長先生や管理職の方など
すべての人にお伝えしていることが あります。
それは 「80=120」の法則 です。
これは、 相談支援を行う中で 見つけた 僕が作った法則なので
本やネットを探しても 見つかりません。
これは すべての「対人援助職」の方に当てはまるものです。
120%の力を出そうとすると 1日の達成度や成果は 80%になります。
逆に
80%の力で対応すると 1日の達成度や成果は 120%になります。
つまり 20%の余裕を持っていることが 大切なのです。
「今日は少し 気持ち的に楽よね」
そのくらいの状態でやることです。
全力でやってはいけないのです。
それは なぜか?
1日の仕事は 予定された仕事ばかりでは ありません。
それだけであれば 楽なのですが・・・。
特に保育の現場や介護の現場では、突発的なことが 毎日起こります。
こどもが怪我をしたり、突然 保護者からの訴えがあったり
こどもが熱をだしたり・・ 色々です。
突然のアクシデントが起こるのです。
よくよく時間を計測してみると その時間は、1日の勤務時間の20%を占めています。
つまり 毎日 20%の時間は 色々な突発的な対応をしているのです。
では、120%の力でやろうとしていると どうでしょう。
そこに 20%の突然の仕事が起これば もう アップアップ・・・。
「もうできない!!!」って叫びたくなります。
でも 気持ちに余裕をもって 80%のパワーで対応していると
どうでしょう?
20%の突然のアクシデントがあっても
80%であれば 20%の負荷が来ても 100%。
今日は まあ 忙しかった、 そう感じるレベルなのです。
この20%の気持ちの余力こそ
保育者のメンタル不調。
保育現場の事故を防ぐ。
もっとも大事な 要素なのです。
20%の気持ちの余裕。
みなさんの職場には ありますか? (げんき)
20%の余裕とは、その分「仕事を減らしなさい」と言っているわけではありません。
取り組む際の気持ちの余裕です。
完璧にやろうとしなくても大丈夫!細かなことやディテイルに拘らず、やっている「目的」は何かを考え
その「目的」が達成できていればいいんだ、そういう気持ちの余裕が大切なのです。(げんき)