「現在地」
そして
「現在の状況」
「同じもの」 に見えるのですが、 実は 微妙に違います。
ここは 「新大阪駅」 です。
ここに A さんと B さんがいます。
今いる「現在地」は 同じ 「新大阪駅」です。
Aさんは 博多から大阪に来たので ココが終点の『ゴール』です。
Bさんは 博多から新大阪を経由して名古屋に行く途中です。 あくまでも『途中』です。
「現在地」は、 同じ 「新大阪」です。
でも 「現在の状況」は全く違うのです。
一人は ゴールであり、 もう一人は まだ 途中 だからです。
同じように見えても 実は 「今の段階」とは 人によって違うのです。
相談支援の現場では、 ケース会議のように そのケースに対して
どのように対応したらいいかを話し合うことが あります。
そこで いつも感じること
それは
「現在地」が同じだと 「現在の状況」も同じだと考えてしまう傾向がある
ということです。
「あっ、このケースは以前 同じことがありました。だから ●●です。」
そう 同じように方向付けしてしまうのです。
何かしらのメンタル面での不調の場合であっても
同じ症状や状況であっても その「ステージ」は 全く別の場合が多いのです。
似ていても 違うのです。
もし、話し合いをするのであれば
一番最初に やらなければならないことがあります。
それは
「最終的な目標点」を決めることです。
最終的に どのような形になって欲しいのか
そこを まず 決めることです。
それが決まって初めて 「現在の状況」が見えるのです。
「現在地」から「目標点」まで どのくらいかかるのか?
今は、「目標」に向かっていく上で どのあたりにいるのか?
そこに行くために その方が 何をしなければならないのか?
そうしたものが 見えてくるのです。
「現在地」それだけでは
物事は 前には 進まないのです。
必ずやらなければならないこと
それが 「ゴール」の設定 なのです。 (げんき)
相談支援に大切なこと。それは 「ルート」を作ることです。
道筋を作ることなのです。 そのためには、その方の「現在地」だけでなく、
どうなっていたいのか、という「目標地点」を確認することが大切なのです。(げんき)