その132) 相談者の方に「聞かなければならないこと」は 何ですか?

 

 

「相談者の方に聞かなければならないことは 何ですか?」 

 

 

この質問は とてもよく受けます。 

 

 

「何だと思います??」 

 

逆に 僕の方から 質問を返してみます。 

 

 

 

えーっと・・・ 

 

 

問題  

 

 

不安 

 

 

悩み 

 

 

 

みたいなものでしょうか? 

 

 

 

 

 

問題、不安、悩み 

 

これは 必要なものです。 

 

 

そして  相手の希望や望みも  必要です。 

 

 

 

もちろん これで 何も 問題ではありません。 

 

 

それに 「正解」というものも ありません。 

 

 

 

 

僕は 相談支援や面談で 必ず伺っていることがあります。 

 

 

その相談内容が どんなものであっても 

 

 

必ず 伺っていることです。 

 

 

 

 

それは 

 

「嫌なこと」 です。 

 

 

 

これは どんなに短時間であっても 必ず聞いています。 

 

 

 

「こういう状況が嫌」 

 

「この言い方が嫌」 

 

「この雰囲気が嫌」 

 

 

そうした 「嫌なこと」 です。 

 

 

 

 

人は 自分の「理想」や「望むこと」を聞かれても 

 

なかなか 即答することは できません。 

 

 

 

でも、 「嫌なこと」は 意外に はっきりといえるのです。

 

 

 

「嫌なこと」を聞いて

 

その反対の状況に導いてあげること。

 

それが 相談の解決 につながるのです。

 

 

 

不安や悩みというのは

 

「嫌なこと」の複合体 です。

 

 

「嫌なこと」が 一つでは 不安や悩みには なりません。

 

 

「嫌なこと」が いくつか重なることで  不安や悩みとなるのです。

 

 

 

 

「不安」や「悩み」を バラバラにすること

 

 

その方法が 「嫌なこと」を聞くことなのです。  (げんき)

 

 

 

 

 


前回のブログ記事で、僕はカードを使うことをご紹介しました。

それは、この「嫌な事」を聞く場合にも使っています。

ご相談者の方に 自分の「不安」を細かな「嫌な事」に分ける作業を見てもらっています。(げんき)