僕が よく研修でやっていることを 一つ ご紹介いたします。
「みなさん、今から 20秒間のお時間を差し上げますので、僕が言う言葉から
連想されるキーワードを 思いついたら どんどん書いてください。
深く考えずに 気づいたこと 思ったことを とにかく数多く書いてくださいね」
そうお伝えし
「では 行きます。 アナウンサー」
みなさん、一気に書き上げます。
「はい。終了です。20秒立ちました。」
みなさんの書き出した キーワードを確認してみます。
『綺麗、口角、笑顔、歯が白い、トーク、かつぜつ、声、ダジャレ・・・・・』
色んなものが あがってきます。
少ない方では、3つ。 多い方では 20秒で20個くらい出される方もいらっしゃいます。
では、もう一つ いきますね。
そうして、今度は、2名の方のみに やってもらいます。
そして、今度は みんなに見えるように 2台のホワイトボードに書いてもらいます。
会場のみなさんが 注目しています。
お二人には、 今度のテーマを 書いた『カード』をお見せした瞬間から
書き出してもらいます。
「では、いきます。 はい。これです。」
お二方が 一気にホワイトボードに書き始めます。
20秒が終了し、書き終わりました。
会場のみなさんは、その『カード』に書かれたテーマは知りません。
ただ、ホワイトボードに書かれた内容が あまりに正反対なので、
みなさん、驚いています。
お一人の書かれたキーワードは
『クレーム、うるさい、細かい、忙しい、自分勝手、気を使う・・・・」などです。
もう一人の方が書かれた キーワードは
『愛、優しい、厳しい、暖かい、笑顔、ご飯、手をつなぐ、元気・・・」 などです。
2台のホワイトボードに書き出されたものが あまりに違うので驚きが起こります。
でも、、
それは この方だから このキーワードが出たのではありません。
ほとんど、誰もが こうした 正反対のものになるのです。
では、 お二人に お見せした『テーマ』をご紹介します。
それは 『保護者』と『お母さん』 です。
この2つを 別々にお見せして思った「イメージ」を書いてもらったのです。
『保護者』と『お母さん』
無意識のレベルでの『思い込み』は これだけ違うのです。
でも よく考えてみてください。
この2人は、 同じ人なのです。
お母さんは、保護者であり。
保護者も お母さんと同じものです。
みなさんに伝えていること。
それは 『保護者』と見るのではなく 「お母さん」としてみる事なのです。
目の前に こどもをお迎えにきた女性を
『保護者』として見るのか、 「お母さん」として見るのかで
みなさんの表情、目つき、こころの動き、全てが変わっていきます。
その微妙な違いは 自分には分からなくても
相手には わかるのです。
僕は 今まで 一度も 『保護者』として見たことは ありません。
目の前にいらっしゃる女性は、いつも 「お母さん」なのです。 (げんき)
「お母さん」と思って接する表情は、きっと自分自身のお母さんへ接する時の表情と
ほとんど同じ顔をしています。(げんき)