他のお友達は みんな お迎えが来て、 自分ひとりだけ 残ってる。
先生と一緒に お母さんを待ってる。
おもちゃで一緒に遊んだり、 DVDを観てみたり、 絵本を読んだりしながら。
お母さんを待っているこの時間。
この時間に こどもの「想い」は 育っているのです。
「待っている」 と 「想っている」は 実は 同じものなのです。
大人であっても こどもであっても
待っている間に 人は 優しさや愛情を育てているのです。
待っている間に
「お母さん、遅いね~早く来ればいいね」
そう こどもに伝えると
その子は、 お母さんが来た瞬間に 「おそいよ! もっとはやく きて」と
伝えてしまいます。
でも
「お母さん、暗くなるまで お仕事がんばってるんだね、偉いね」
そう こどもに伝えると
その子は、 迎えに来た お母さんを見た瞬間に 駆け寄って
「おかあさん、おそくまでがんばったね。 えらかったね。」
きっと そうやって 優しい言葉をかけてくれます。
お母さんにとっては とても癒される 一言です。
保育者は こどもと向き合う この小さな時間で
こころを育てているのです。
保護者支援 や 保育相談支援 、保育ソーシャルワーク
何か 特別なことを 保護者にしなければならない と
考えがちですが、
こうした 一つ一つの こどもへの働きかけこそ
保護者支援なのです。
こどもたちと一緒に 保護者を待っている
この待っている間にも 「保護者支援」は できるのです。 (げんき)
急いで迎えに行かないと・・・そう思いながら走ってくる お母さん。
そんな時にかける「小さな一言」が、お母さんを元気にします。
待っている間は、みんな「想い」を育てています。
同じ育てるのであれば 「いい想い」を育てたいものです。(げんき)