相談支援の場面では、相談者へ 「提案する」ことがあります。
その方に やって欲しいこと。
やった方が いいと思うこと。
相談の中で感じた 相手にとって 「必要なもの」を 直接伝えてみる。
それが 「提案」です。
実は、 この「提案」。
「使い分けなければならないもの」 なのです。
相手が ほんの少し元気がなく 何か 元気を与えて欲しい
ちょっとだけ 話を聞いて欲しい・・
そうした場合の提案は
「少し 気持ちに余裕をもってみたら。」
「もう少し 楽にいこうよ。」
「自分に向き合ってみたら、どう」
「お子さんのこころを受け止めてみたら、どう」
そんな アドバイスが 有効的です。
それは 「具体的」ではない アドバイスです。
相手に提案しながらも 、「具体的なもの」を含めない
そんな「提案」 です。
もし、相手が どうしても解決しなければならない問題があったり
何かしなければならないという 不安や焦りがある場合、
そうした場合には、 さきほどの 頭で考えてもらう アドバイスではなく
行動してもらう必要があります。
「30分だけでも ご飯の後にやってみたら どう」
「まずは、家を出るまえだけでも、怒らないようにしてみたら」
「金曜日の夜だけは、一緒にご飯を食べてみたら」
「車を降りる前には、必ず鏡で笑顔をチェックしてみたら、どう」
そうした 「具体的な行動」を提案すること です。
「すぐに行動できる」提案が大切なのです。
相談者の「思い」にあわせて
「提案」は、使い分ける必要があるのです。
「提案力」というのは、 アドバイスの内容ではありません。
「提案力」は、「見極め力」なのです。
相手が必要なものを 伝える。
相談支援は 相手の話ではなく、思いを聴くことが 実は 大切なのです。(げんき)
「具体的な行動」を起こしてもらう提案が、相談支援では 基本となります。
常に提案する際には、「これで相手が行動を起こせるかどうか」を考えることが大切です。(げんき)