「こういう場面の時には、このように対応しましょう。」
「こんな時には、この流れでここに連絡しましょう。」
「こんな時には こう伝えましょう。」
本の中での相談支援の解説には こうした内容が多いものです。
また、事例検討で ロールプレイングをする際にも
「こんな場面の時には このように対応しましょう。」
こういう時には こう対応する。
「対応方法の検討」が メインです。
もちろん、 「対応方法の検討」は 大切です。
「やり方」なども やはり一度は 試してみたほうが 良いでしょう。
でも どうしても 「対応方法」がわかると
「わかった。わかった。もう大丈夫。」となってしまいがちです。
実は もう一つ 大切なことを 学ばなければならないのです。
それは 「自分の感情の動き」です。
「自分の感情の動きを知ること」が 相談支援では 一番重要なのです。
どういうときに 自分は 焦ってしまうのだろうか?
どういうときに イラっとしてしまうのか?
どういうときに 自分は妥協してしまうのか?
どういう話をされると 自分のこころは ざわついてしまうのか?
どういう態度を取られると 支援をやめたくなってしまうのだろう?
自分が「どんな時に どう感じるか」
それが 大切なのです。
同じような場面で 同じような対応をしようとしても
できないことが あります。
本で学んだ通りに、ロールプレイングでやった通りに
マネしようとしてみても
自分の感情が邪魔をして出来ないことが あるのです。
もちろん、そんな自分の感情を完全に無視して
学んだ通りに対応することもできますが、
それは「真意ではない対応」です。
「真意ではないもの」は やっぱり うまくいかないのです。
相談者も支援者も納得いかないものが あると
やはり うまくいかないのです。
「自分の感情の動き」を きちんと みつめて
「どんなときに どう感じるか」を 知ることで
はじめて 納得のいく支援ができるのです。
「どう感じるか」を理解して
はじめて 「どう対応するか」が 決まります。
「こんな時には こう対応しましょう」ではなく、
「こんな時には 自分は こう感じるから こう対応しよう。」
すると 対応方法も 自然に変わってくるものです。 (げんき)
僕は、本やテキストを読むときに「こんな時に こうしましょう」と書いてあったら、そこに
「自分はその時にこう感じるから、こう対応する」と書き換えています。
本と言う「一般的」なモノを、「自分の考え」を記載するノートにしています。
だから 書き込みがびっしりです。著者の考えとは全く違う内容の本になっています。
本とは 「著者」との対話なのです。(げんき)