その210) 元気な人には こちらから 話しかけることが大事なのです。

 

「相談支援」

 

 

この言葉のイメージから

 

何か悩みを抱えて不安そうな人、 少し元気がない人

 

そうした方の 相談にのって 何か お手伝いできることは ないか、

 

 

と考えがち です。

 

 

 

保育現場で言えば

 

何か 困りごとや 不安が ありそうな保護者へ 目を向けて

 

いつも明るく 元気な 保護者には

 

「このお母さんは、大丈夫!」

 

 

そう 思うことは ありませんか?

 

 

 

様々な本や教科書など

 

「相談支援」は 不安を抱えた人、困りごとを抱えた人を

 

対象に記載されています。

 

 

 

それは 確かに 当然のこと です。

 

 

 

でも

 

 

実際の現場では 逆のことも 起こります。

 

 

 

元気で明るい お母さんが 突然 メンタル面の不調になったり

 

今までに見たことのない 表情に変わったり

 

町のスーパーで見かけたときに 別の人のように表情が暗かったり

 

そうしたことも 実は多く見られるのです。

 

 

 

元気な人、明るい人ほど エネルギーを消耗しがちです。

 

それに 精一杯の無理をしていることも 多いのです。

 

 

 

僕は スタッフに いつも こう伝えています。

 

 

「元気なお母さんにこそ、たくさん話しかけること。」  

 

 

これをルール化しています。

 

 

 

元気で明るい保護者の方は、 話の中でも 笑顔と笑いがいっぱいです。

 

不安ごとも 笑い飛ばして 大丈夫よ と 時に話してくれます。

 

 

その時に

 

「ねえ 先生 こんなとき どうしたら いいと思う」 や

 

 

「これって どうしていいか 困るのよね??」 という言葉が出るときがあります。

 

 

こうした 先生に頼り、質問してくる場合は 少しは安心ですが、

 

 

明るくて、元気なのに

 

一度も 不安な事や悩みにふれない、 先生に聞いてきたり、質問する事もない

 

 

そんな時には 

 

こちらから 「家で困ったことや不安なことってないですか??」

 

 

そう 尋ねてみることです。

 

 

そして、その会話をきっかけに 保護者の不安感をアセスメントするのです。

 

 

 

 

「あのお母さんは 元気で明るいから 大丈夫!」

 

 

「元気で明るい」は事実です。 

 

でも、「大丈夫」は自分の思い込みなのだと 自覚することが大事なのです。 (げんき)

 

 

 


 

相談支援では、決して使ってはならない言葉があります。

それは 「たぶん」です。 「たぶん、大丈夫。たぶん、問題ない」 この「たぶん」です。(げんき)