大学生の方からメールを頂きました。
「私は、保育ソーシャルワークを学んでいます。将来は、保育現場で保護者の方の支援
ができるようになりたいです。どんな風に資格を取ったらいいですか?
今は、社会福祉士を取ってから精神保健福祉士をとって、できたら介護福祉士も取って
保育士も取ろうと思っています。
福祉職なので、福祉の資格があれば きっと役に立つのではと思っています。
元気先生 アドバイスをお願いいたします。」
とても勉強熱心な希望に満ちたメールでした。
このブログは、行政の保育担当の方や園長先生、保育士、幼稚園の先生だけでなく、
ソーシャルワーカーの方、また大学生の方にもご覧頂いているようで、大変嬉しく思って
います。 本当にありがとうございます。
皆さん、本当に 勉強熱心ですね。
さて 「資格」ですが、、
ここでは まとめて 「スキル」ということで お話したいと思います。
「スキル」
これには、2つの構築の仕方が あります。
それは 「縦型」 と 「横型」 です。
この2つだと 僕は 思っています。
僕は、基本的には 「縦型」 です。
「福祉」を学ぶ方は どちらかというと「横型」の方が多いようです。
僕も 最初は 「横型」思考でしたが、現場に入って 「縦型」に切り替えました。
「横型」のスキル構築。
それは 同系統の資格取得などのことを 指します。
社会福祉士を取って、精神保健福祉士を取って、介護福祉士を取って、保育士を取って
といった 福祉という分野での資格をたくさん取っていくようなパターンです。
横に広げていくので、僕は 「横型」と呼んでいます。
僕も 「保育士」から 精神科医療の現場に入って「精神保健福祉士」を取得したので
最初は、このパターンで進んでいました。
もう一つの 「縦型」のスキル構築は
保護者支援を行う中で、相手の力を引き出す力を身につけたい、そのために
「コーチング」を学ぼう。
メンタル不調の保護者支援を行う中で、考え方の偏りに気づき支援するために
「認知行動療法」を学ぼう。
そうした 現場での活動の中で、自分にとって 必要だと感じたスキルを習得していく
方法です。例えば保育士という「箱」の上に精神保健福祉士という「箱」が乗っていると
想像してください。でも この2つを支えるために、「コーチング」という「箱」があったり
「認知行動療法」という「箱」があったり、縦に「箱」を積み重ねているイメージです。
これが 「縦型」のスキル構築です。
「縦型」のスキル構築は、 国家資格であるとか、資格であるとか、そうしたものは関係な
く、自分にとって 必要な「スキル」として積み上げていく考え方です。
現場で活動し、経験を積み重ねていけば いくほど
この「縦型」のスキル構築の必要性を 肌で感じることになります。
どういう資格を取得すれば、保護者の方の役に立てるか という視点も大切ですが、
自分自身が保護者支援をするにあたって、何を学ばなければならないかを
考えることが やはり 大切だと思っています。 (げんき)
自分の「想い」に目を向けて 「自分らしさ」を築きあげることが大切です。
可能性は 無限にあるのですから。(げんき)