その280) 「短時間」で相談を受ける場合に、大切な2つのこと。

 

保育所での保護者支援。

 

 

特に「相談」は、 「短時間」 です。

 

 

 

 

お迎えのちょっとした「時間」に保育士の先生に相談する。

 

 

本当に、5分、10分といった「短い時間」の中で

 

こどもの相談や ちょっとした自分自身の相談をされることが 多く、

 

30分や1時間など ゆっくりと別室で相談することは

 

本当に 1年間のうちに 数回あるか、ないかだと 思います。

 

 

 

 

『短時間』で話を伺い、

 

『短時間』で この相談は いったい何の問題なのだろうと 気づくこと。

 

 

 

これが 保育所での 『保護者相談』 です。

 

 

 

 

僕も 短時間で相談をお受けすることが よくあります。

 

 

エレベーターの前で待っている間。

 

 

バス停で バスを待っている間。

 

 

 

車を車庫から出そうとしている間。

 

 

 

こうした ちょっとした時間に相談をお受けする事がよくあります。

 

 

 

 

こんな「ちょっとした時間の相談」

 

「先生、ちょっとだけ いいですか??」

 

そうした 短時間の相談だからこそ 相談することのハードルも低く

 

保護者からしてみると 話しやすいのです。

 

 

 

 

 

「短時間」で相談をお受けする場合

 

 

実は 2つの重要なポイントが あるのです。

 

 

 

 

一つは 「感謝」です。

 

 

「あーー、そうでしたか、、知らなかったですよ!教えてくれてありがとう。」

 

「声かけてくれて 良かった。。。そうでしたか、、ありがとうございます!!」

 

 

 

そうした 「ありがとう」の気持ちを伝えることです。

 

 

相手は、短時間の間でも 相談したいと思って 声をかけてくれたのです。

 

相談内容に関わらず、「相談したい」と思ってくれたことは

 

本当に ありがたいことなのです。

 

 

相手の思いへの感謝の気持ちは  僕も 必ず 伝えています。

 

 

 

 

 

そして、もう一つ  大切なこと。

 

 

それは

 

 

その問題は 「大切なこと」だというメッセージを返すこと です。

 

 

 

 

保護者からの「相談内容」」と 今からの「自分の予定」を比べたときに

 

どう 考えても 「自分の予定の方」が重要だと思ったとしたら

 

 

「ごめんなさい、、今 急いでいるので また今度伺いますね。」

 

「すいません、続きはまたでもいいですか??」

 

 

 

そうやって 無意識のうちに 相手に対応してしまいます。

 

 

 

 

もちろん、 重要度を考えた場合に 自分の予定の方が はるかに重要。

 

そんな場合もあるかもしれません。

 

 

 

でも、 相手は 「急いでいるので、また」と言われると

 

自分が抱えている問題を 軽く扱われてしまったと やっぱり思ってしまうのです。

 

 

 

だからこそ 伝えなければならないこと

 

 

それが

 

 

「その問題は 大事な問題ですよ。」というメッセージなのです。

 

 

 

本当に急いでいて ゆっくりと応えられなかったとしても

 

相手に対して 「それは 大事なこと」だという想いを伝えてあげるだけで

 

人のこころは、安心するもの なのです。

 

 

 

同じ、「急いでいるので、また今度 伺います」と応えたとしても

 

その前に

 

「それは 大事な問題ですね。」 

 

「それ、お母さん 大切なことよ」

 

 

そうした 一言があるか、ないかで

 

 

相手の受止め方は 全く 変わってしまうのです。

 

 

 

 

 

「短時間の相談」でも いいのです。

 

 

 

相談は、その時間の「長さ」ではなく、 

 

その時間の「濃さ」が 大事なのです。 (げんき)

 


 

保護者からの相談は、「すべて大切な問題」である。

そう、認識しておくと その思いは、自分の目や表情や空気をつたって相手に伝わります。(げんき)