その281) 保護者からの要望に応える際の『3つの基準』

 

 

保護者から 園や保育者に対して 要望があがってくることがあります。

 

 

特に、自分のこどもに対しての対応や健康面での配慮など

 

大きな要望から 小さな要望まで

 

意外と 園に対する 細かな要望は 多いものです。

 

 

 

 

そんな要望に対して どのように対応していくのか

 

 

そこには 保育者全員が しっかりと認識した「基準」を作っておく必要があります。

 

 

 

 

保護者からの要望を判断する 『3つの基準』が あります。

 

 

それは

 

 

①そもそも園として 対応が可能か、どうか

 

②それは その子のしあわせに つながるのか、どうか

 

③そのことは 他のこどもたちに影響を与えないか、どうか

 

 

この「3つ」です。 

 

 

 

 

①そもそも園として 対応が可能か、どうか

 

全く対応することが不可能なものは、もちろん園としては できません。

 

 

 

②それは その子のしあわせに つながるか、どうか

 

 

園として、もし対応が可能だったとしても、その要望自体が、その子のしあわせに

 

つながるものでなければ、対応することはできません。

 

 

 

③そのことは 他のこどもたちに影響を与えないか、どうか

 

 

園で対応可能であって、その子にとっては しあわせにつながること であっても

 

他の子に大きな影響を与えてしまったり、そうすることで園の運営に支障をきたす

 

そのような要望であれば、やはり対応は 難しいものです。

 

 

 

 

この『3つの基準』を満たすのであれば、

 

その保護者からの要望には 是非 応えてあげたいものです。

 

 

 

そして

 

ここで 大切なこと。

 

 

 

それは、 この基準を 保護者に 「しっかりと伝えておくこと」 です。

 

 

 

 

保護者からの要望に応える際に

 

 

「あっ、いいですよ。」と 単にOKの返事をするのではなく、

 

こうした基準があって、OKです。 そう 理由を伝えることです。

 

 

 

もちろん、要望が受け入れられない場合も 同じです。

 

こうした「基準」があって、今回のこのご要望には 

 

申し訳ありません。対応することができませんでした。

 

 

そうやって、理由を しっかり 伝えることが 大切なのです。

 

 

 

 

先生が受け入れる、受け入れない ではなく、

 

 

あくまでも 「こどものしあわせ」に基準を置いていることは

 

 

しっかりと伝えておきましょう。 (げんき)

 

  

 

 


 

「それはできません」と伝える時、できない理由ばかりを伝えると 相手は気分を害してしまいます。

「それはできません」が、「これならできますよ」と対応ができる内容も伝えることが大切です。(げんき)