その284) 保護者からの「訴え」に対して「言ってはいけない」言葉もあります。

 

 

「うちの子が、●●ちゃんに いじめられているようなんです・・。」

 

「うちの子が 先生に無視されるっていってるんです・・」

 

 

 

こどもが お家に帰ってから お母さんに伝えた 一言で

 

保護者が心配して、翌朝 先生に訴えてくることも あります。

 

 

 

「こどもの言葉が全て」とは 思っていないにしても、、、

 

やはり 心配するのが 「親心」 です。

 

その想いは 理解できます。

 

 

 

そうした こどもの訴え。

 

 

実は 「誤解」であることも多く、

 

先生としては 保護者に そのことを説明しようと

 

ついつい 言ってしまう「言葉」があります。

 

 

 

それは

 

 

『それは 違います』 です。

 

 

 

 

 

この『それは 違います』という言葉

 

 

実は 

 

保護者にとっては 一番 「腹が立ってしまう言葉」のひとつ なのです。

 

 

 

それは 

 

こどもも、保護者も「全否定」されたと捉えられてしまうから です。

 

 

「こどもの思いは受け止められません」 という意味になるのです。

 

 

 

 

『(本当は違うんだけど) そういう風に感じてしまったんですね・・・。

 

それは きっと 悲しかったでしょうね・・・・・。』

 

 

 

その子が感じた「思い」は受け止めて 否定しないこと です。

 

 

 

その子が感じた「思い」

 

それは そのままであり、 決して「違うもの」では ないからです。

 

 

 

『それは 違います』 は、

 

その子が感じた「思い」を否定されたのと同じなのです。

 

 

 

 

 

『そう感じてしまったんですね、、、、でも、、それは、、』の

 

 

『でも』 も 否定されたように感じてしまうので 注意が必要です。

 

 

 

 

『(本当は違うんだけど)そういう風に感じてしまったんですね、、、、、。

 

それは きっと 悲しかったでしょうね、、、、、。 実は、お母さん それには

 

こういう理由があって、、』

 

 

 

「でも」ではなく、「実は(本当は)」という表現を使うだけでも

 

ずいぶんと 相手の受止め方も変わってくるものです。

 

 

 

 

相手が どんな風な思い を訴えたとしても

 

それは 相手の「本当の思い」なのです。

 

その「思い」に 間違いなど ないのです。 (げんき)

 

 

 


 

誤解があると「理由」を説明したくなります。それはとてもよく分かります。

まずは、「理由」を伝える前に、「どう思われた」のか そこに心を配ってあげましょう。(げんき)