久しぶりの更新となります。みなさんお元気でしたか??
ほとんど福岡を不在にしており、ようやく戻ってきました。
でも来週からは、東京での連続研修がありますので、また福岡不在となります。
8月は、「ことばがけ」の研修が メインのテーマでした。
「言葉がけ」ではなく、「ことばがけ」の研修 です。
特に 0・1・2歳児の場合であれば、「言葉がけ」ではなく「ことばがけ」となります。
「言葉がけ」と「ことばがけ」
僕は、「この2つ」を区別して使っています。
僕たちは、無意識のうちに 色んな人へ 言葉をかけたり、
言葉をかけられたり しています。
「元気だしてね」や 「もう少し頑張ろう!」
そうした言葉をかけてもらって
「うん、ありがとう」と応える時って ありますよね。
相手の気遣いは もちろん 届いています。相手の言葉もちゃんと。
相手の言葉がすんなり入って、受け止めているのですが、
でも、特にイメージが 浮かぶことはありません。
「言葉」は届いたのですが、「イメージ」は届かない。
こうしたものを「言葉がけ」と呼んでいます。
では、誰か から アドバイスを受けたとして
「ねえ、ねえ、こうした方が喜ぶと思うよ」や 「これの方がしっくりこない」
そうした言葉をかけてもらった場合は、どうでしょうか?
その時、その「言葉」を受けることで、
『相手が喜んでいるイメージ』や 『相手の姿』をイメージして
「頭に絵を思い浮かべること」ができる。
そんなことってありますよね。
「言葉」と一緒に「イメージ」が浮かぶ!
僕は、こうしたものを「ことばがけ」と呼んでいます。
2つの違いは、相手が「イメージ」を描くかどうか の違いです。
「ことばがけ」とは 実は「言葉」ではなく「イメージ」を届けているのです。
まさに 「ことば」は
(こ)・・・こころに
(と)・・・とどいた
(ば)・・・ばめん
なのです。
こどもたちへのことばがけは、
基本的には この「ことばがけ」を多く使っています。
イメージをどんどん描いてもらうように
映像をどんどん描いてもらうように
そうすることで「相手への想い」や「自分のこころの動き」を想像することができる。
「相手の気持ちを察するこころ」が育つからです。
これを「思いやりのこころ」といいます。
「こころを育てる」ために「ことば」をかける。
これが「ことばがけ」なのです。
もちろん、保護者への「ことばがけ」も 同じです。
どれだけ「その場面」を想像し、「そのイメージ」を感じてもらうことができるか
実は そこに力を入れているのです。
「保護者とのトラブル」
それは、すべて「イメージ」が原因なのです。
単に「言葉」をかけただけだと すぐに返答は返ってきます。
でも、、、「ことば」を届けると、すぐには「相手の返答」は返って来ません。
じっくりとその場面を想像して、そして 深く ゆっくりと
「あーー そうですよね。。。。そっか」と ゆっくりと返事が返ってくるのです。
これが「ことばがけ」なのです。(げんき)
なぜ「言葉がけ」ではなく「ことばがけ」が必要なのですか?それには、ちゃんと「理由」があるのです。
保育者研修で、よく頂く質問です。その理由を、こちらのブログ記事で書いてみました。
理由を知りたい先生は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
その1003)なぜ「保育士」は「言葉がけ」を学ばなければならないのですか?