その298) 外国の保護者の方へ どのように伝えたらいいですか?

 

「元気先生、保護者の中には 外国の方も時々いらっしゃるのですが、、

 

こどもの様子を伝えるときには どんな風に伝えたらいいですか??」

 

 

 

最近よくご質問を受ける相談の一つです。

 

 

 

僕も外国籍の保護者の方から ご相談をお受けすることも増えてきました。

 

 

 

外国籍の保護者の方へ、その子の言葉(ここでは言語)についてや生活習慣について

 

アドバイスする場合

 

 

 

2つの大切なポイントがあります。

 

 

 

一つは、 「替える」のではなく、 「プラスする」ことです。

 

 

「このやり方に替えてください」 ではなく、

 

 

「こういうやり方で伝えると もっと伝わりますよ」のように

 

 

新しい方法を プラスしてもらう。

 

 

 

 

そうした提案のやり方を行なうことが 大切です。

 

文化の違いや考え方で 一般的な方法とは 異なるやり方で

 

伝えたり、行動されたりすることは よくあることです。

 

 

でも 「異なる」からといって、悪い訳ではありません。

 

 

 

こうした場面では、「こうやった方」が伝わりやすいですよ、

 

そうしたアドバイスは、相手の方にとっても 嬉しいものなのです。

 

 

 

 

 

そして もう一つ 大切なこと。

 

 

 

それは 「言葉」で伝えようとしないこと  です。

 

 

 

よく、僕も外国籍の保護者の方から相談をお受けするのですが、

 

 

「いいのか、悪いのか、表現がとても わかりにくい」 

 

 

ようなのです。

 

 

 

 

「それでいいですよ」と保護者へ 丁寧にわかりやすく 言葉で伝えて

 

先生としては なんとなく これで伝わっただろうと感じてしまう場合でも、

 

実は 外国籍の保護者の方には うまく伝わっていないことも多いのです。

 

 

丁寧に ゆっくりと 言葉で伝えるよりも

 

 

もっと シンプルに

 

 

目でうなづき、手で「Good!!」の合図をして 伝えた方が

 

それが 良いのか 悪いのか 伝わりやすいのです。

 

 

 

同じ 「それでいいですよ」であっても

 

 

頭でうなづく 「それでいいですよ」と

 

手でGood!サインを使って笑顔で 「それでいいですよ」と伝えるのとでは

 

全く意味が異なるのです。

 

 

 

お願いごとや 家庭指導のアドバイスなど

 

伝えることは きっと たくさんあると思います。

 

 

 

大切なのは、「伝えている内容」ではなく

 

「こうした方がより良いですよ」と一生懸命伝えようとする

 

先生の「わが子への愛情」こそ 親にとっては 嬉しいものなのです。

 

 

 

「わが子への愛情」

 

 

 

そこには 何も 違いは ないのです。  (げんき)

 

 

 


 

この子にとって、今これを身につけておくことは、きっと後で役に立つ。

そうした想いは、言葉や文化の違いを越えて 伝わるものなのです。(げんき)