秋の運動会シーズンになりましたね。
秋から冬に向かっていくと 様々な行事が行なわれます。
すると、、、
それと同じように 先生が頭を悩ませる問題も増えてきます。
それは 「保護者が行事に参加してくれない」 という悩みです。
僕のところにも この時期になると こうしたご相談が増えてきます。
「行事に参加頂けない保護者の方に 参加してもらう良い方法はありませんか?
時間はあると思うのですが、、参加してくれないんです、、。」
先生からも こうした相談を よく頂きます。
不参加の理由は 様々です。
・先生とうまくいっていないので、行きたくない。
・他の保護者と うまくていっていないので 行きたくない。
・仕事が忙しく 疲れているので 休ませて欲しい。
・もともと 人が多い場所は嫌いだ。
・気を使うので疲れるので 行きたくない。
など 様々です。
ここでは こうした個人的な人間関係ではない視点から お話したいと思います。
皆さんが ある商品を買い物をするとき
同じような内容の商品が目の前に あったとします。
値段が、 3000円の商品 と 4000円の商品 です。
選択肢は 2つ。 この場合は 最終的には安いほうが売れます。
その確率は、 3000円 : 4000円 = 7 : 3 の比率のようです。
ここに、6000円の商品が加わると どうなるか
3000円の商品 と 4000円の商品 と 6000円の商品 の3つ。
選択肢が3つになると、 この場合は 真ん中の 4000円の商品が売れます。
その確率は、 3000円 : 4000円 : 6000円 = 2: 5 :3 の比率のようです。
ここに 4500円の商品が加わると
もう、3000円と6000円の商品は その方の頭の中の選択肢から外れ
4000円か、4500円かの どちらかを選びます。
行事の参加も 実は 同じなのです。
「参加する」か、「参加しない」か
この2者択一では、
「参加したくない様々な理由」がある方にとって、
参加する可能性は 限りなく 0に近いのです。
でも 少しでも 参加して欲しい そう願うとすれば
「参加する」=その時間に その場所にいる。
という発想から 一度 離れることが大切です。
「参加する」か、「参加しない」か だけでなく
「準備は手伝う」、もしくは 「片付けは手伝う」を加えてみたり、
当日は参加できないが、 飾りつけの折り紙作りや壁面飾りの製作のみ
家庭で行なってもらう、
そうした 別の「選択肢」も用意するのです。
その場にはいなくても 自分が関ったものが 写真に残ったとすれば
その写真を見た時に 「1回少しだけ 見に行ってみようかなあ・・」に
つながる可能性は 格段に高くなるのです。
大人もこどもと同じように
自分が作ったものが写真に撮られたりすれば
次は 自分の目で見たくなるものです。
こどもの行事への参加。
その目的は 「こどもの成長」を確認してもらうこと です。
でも、その「行動を起こすきっかけ」は
本当はどんな理由でも構わないのです。
「参加の目的」と「足を運びたい理由」
違っていてもいいのです。 (げんき)
園での行事は、「こどもの発表の場」だけではありません。
「保護者の発表の場」という視点を持つと参加のきっかけも生まれるのです。(げんき)