「元気先生は、こどもと親と両方の支援をされていますが、具体的には
どんな内容を支援されているのですか?是非参考にしたいと思います。」
保護者の方の支援をされてらっしゃる方からメールを頂きました。
細かなやり方などは 研修でもご紹介をしていますが、
ここでは 簡単に僕の考え方を お伝えできたらと思います。
こどもたちが 少しイライラしていたり、不安があったり
保護者が イライラしたり、不安があったり 疲れていたり、、、
そうした状況の場合、
そこにある 何らかの『問題』から先に解決しようとすると
かえって うまくいかないことの方が 多いのです。
こどものイライラや不安の原因
保護者のイライラや不安の原因
それと向き合ったり、解決するための行動を起こす前に
確認しなければならないもの があります。
それは 『生活リズム』です。
『生活リズム』を整えること。
まず、そこに目を向けています。
最初に、僕は ヒアリングシートで、こどもたちのリズムと保護者のリズムを確認します。
○寝る時間。起きる時間
○朝起きてからの行動。
○食事の時間。
○太陽の光を浴びている時間。
○一緒に何かをする時間。
○スマホやパソコンを触っている時間
○こどもと親のそれぞれの1日の生活 など
2つの『生活リズム』を見比べながら、疲れや不安の原因となる「時間」の使い方を
見つけて なるべく リズムを整えるような 「生活スタイル」を作ります。
こころを安定させる「セロトニン」がうまく出るように
愛情や母性をつかさどる愛情ホルモンの「オキシトシン」が活性化するように
親子のリズムとふれあう時間を調整する。
これが 一番最初に やっている 『親と子の支援』です。
もちろん、その中では 保育所の先生に お昼間のこどもたちの動きを確認したり、
気になる行動や疲れや不安がないかの確認も行なっています。
こうした 『生活リズム』を整えてから
様々な「問題」を解決するための 『行動』の提案を行なっているのです。
保育所で行なう、保護者支援や保護者へのアドバイスも
実は 全く 同じ なのです。
ポイントは 「同じ」です。
毎日を 同じリズムにする。
毎日 同じ時間に 同じ行動をする。
「生活リズム」を安定させること。
これが 一番 大切なこと なのです。
『どんな行動をすると 自分のこころや身体が どうなるのか』
『どんな行動をすると こどものこころや身体が どうなるのか』
それを メモしておいたり、記録しておき、
自分自身が しっかりと把握できるようになると
「調子の悪さ」も 「行動を入れ替える」ことで すぐに改善できるようになります。
「相談支援」では
悩み事や不安に目を向けることは、 大切です。
でも、、
それは 「生活リズム」の確認の後に行なうもの なのです。(げんき)
それともう一つ注意している点があります。それは、「疲れたら休む」ではなく、
「疲れる前に休む」ということです。この少しの違いは、大きな差を生み出します。(げんき)