ある先生が とても悩んで 相談にいらっしゃいました。
「元気先生、、とても こころを開いてくれていた保護者の方がいらっしゃったのですが、
最近は、あまり 前のような雰囲気ではなく、あまりこころを開いてくれないんです・・。
何か 自分がしてしまったのではないかと心配しています。」
とても まじめで 熱心な先生なので 保護者の小さな変化に 何か感じたようでした。
以前、スクールソーシャルワーカーとして入っていた小学校でも
ある女の子から 同じような 相談を受けたことが あります。
「最近、○○さんが 前よりも 色々と自分のことを教えてくれなくなりました。
私のことが きらいになったのですか?」
その子も とても優しい 思いやりのある 女の子 でした。
こうした思いは 大人であっても こどもであっても 感じるものです。
「人の思い」
それは 「グー・パー・チョキ」なのです。
じゃんけんの「グー・チョキ・パー」とは 少し順番が違いますが、
「グー・パー・チョキ」という流れで 人の思いは動いているのです。
最初は 「グー」 です。
一番 最初は 誰であっても こころも固く 閉ざされているものです。
最初は まずは しっかりと関係を作る時期です。
そうすると 次は こころを開いてくれる 「パー」です。
信頼関係や友情が芽生えると 誰でも こころを開きます。
私のことをもっと知って欲しいという思いが芽生え 色んなことを話してくれるのです。
その時期を過ぎていき、 互いの信頼関係もできあがると
最後に 「チョキ」になります。
少しだけ こころを閉ざす。秘密を持つのです。
今まで、5本指全部 広げていたものが 2本だけを 開いて
あとの3本は 閉じてしまうのです。
これは 信頼関係がなくなったのではなく、嫌いになったわけでもなく
人は 誰でも 相手に話せることと 話せないことを
自然に 分けてしまうのです。
大丈夫です。 安心してください。
嫌いになったわけでも、信頼関係がなくなったわけでも ありません。
人のこころというのは やっぱり 変化するもの なのです。
最後が「チョキ」だからといっても 縁や関係が切れるのでは ありません。
所詮は、「切れないハサミ」です。
切っても切れない 関係になったという「証し」なのです。 (げんき)
人は やっぱり喧嘩することもあります。 そうしたら また「グー」に戻ることもありますが、
そうなっても また 最初から 「グー・パー・チョキ」を はじめたら いいのです。(げんき)