その348) 「衝動性」も30秒、我慢できれば過ぎ去っていくのです。



あるお母さんから、ご相談を頂きました。


「元気先生、、、私 どうしても すぐにカッとしてしまいます、、、こどもが言うことを


聞かなかったり、先生の一言で カッとなって、バーって言ってしまうんです・・・。


直さないといけないのは、分かっています。 どうしたらいいですか・・」



とても 苦しそうな表情で お話されました。






「30。 一緒に数えましょうか」


そう 言って 二人で 少し ゆっくり 数えました。



「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」



「11、12、13、14、15、16、17、18、19、20」



「ちょっと ストップしてくださいね。ここからは、頭に 「に」が 付きますので


にーって 笑うように 頭の「に」を 少し強めに 数えましょう、では。」



「21、22、23、24、25、26、27、28、29、30」



「はい。ありがとうございます。そしたら 僕を思い出してくださいね。」



「そして、腹の立つ 今の思いや怒りを 僕にぶつけてください。」


「それからであれば、今までどうりに 相手に ぶつけてかまいませんので。」





そう、お伝えしました。






次にお会いした際に、 そのお母さんは 僕のところまで 走ってやってきました。


少し、息を切らせながら、


「元気先生! 数えられるようになりましたよ! イライラはしますが、爆発しなく


なったので 自分でも喜んでいます。」



「はじめは、数えることも忘れていましたが、、、数え始めると


早く 怒りをぶつけたくて 数えるスピードが早くなるんですね。(笑)


20までが長いこと、長いこと。(笑)   それから 20の段を数え始めると


1から20までと 違って、少し 頭の中が冷めていく感じがして、30までいくと


さあ、どうぞ と言っているような先生の姿が見えるんです。


そしたらね、もう、、言うのやめようと 思える感じがするんです。」






人は 誰でもそうですが、 他の人の言動で


ムカッときたり、イライラしたり、腹が立ったり、 物を投げつけたくなるような




そんな「衝動性」を持っています。 それは、 誰でも 同じです。




それは、「理屈」では 抑えることはできないものです。



カッとなったら、 わーって、 なってしまうのです。




でも、この「衝動性」というのは わずか 数十秒の話 です。



数十秒すれば 過ぎ去っていくもの なのです。





こどもたちのトレーニングの時でも 


難しそう、出来ないと思ってしまいがちですが、

 

意外と 身につけることは 簡単です。






「衝動性」を消そう。



カッとなるのをやめよう。




そう 考えてしまうと 逆に カッと なってしまうものです。





ムカッと きてもいいのです。


カッと なってもいいのです。


腹が立っても いいのです。




そう、感じたら 数十秒間 時間を止めてみることです。





「30秒でも 我慢できないときは いつでも相談してくださいね。



まだまだ 僕のポケットの中には たくさんの道具が入っているので。」




そう お伝えしています。 (げんき)

 

 




   衝動性を 抑えることは 実は 簡単なのです。

   難しいのは、その時に 「僕のお伝えしたこと」を思い出して頂けるか、どうかなのです。(げんき)