先日、ソーシャルワーカーの先生が集まる場で お話をさせて頂きました。
そこで、こんな質問を頂きました。
「元気先生は、ソーシャルワーカーとして活動されるときに 必ず伝えている事って
何かありますか?ありましたら 是非 教えてください。」
という内容のご質問でした。
必ず伝えていること。
あります。
必ず、 それも「一番」最初にお話していること です。
それは 「安心していい」 ということです。
お会いした際に、もちろん 最初は お話を伺います。
まずは、その方の抱えていらっしゃるものを 伺うことが
言うまでもなく 一番大事なこと です。
その後に 伝えていることが 「2つ」 あります。
1つは、
『ほとんどの問題には 必ず解決方法はある』 という事実です。
人を生き返らせることや、命に関ることは 難しいのですが、
それ以外の問題には、ほぼ100% 解決方法は存在します。
もし、自分自身の中に その「解決方法」が見つからなかったとしても
その問題の「解決方法」を知っている人は、必ずどこかにいます。
だから 何も心配しなくていいのです。
安心していいのです。
そして、もう1つは、
『今、住んでいる世界は 案外 優しい』 ということです。
これが、何百年も前であれば 難しかったかもしれませんが、
今のこの世界では、人は どんな状況になっても生きていけます。
人から守られ、社会というシステムの中で 守られています。
朝から晩まで 流れる ニュースを見ていると
この世界は、とても恐ろしく、安心できない世界に感じてしまいますが、
もっともっと 自分の身近なものを 見つめてみると
どんな状況であっても 守ってくれたり、力を貸してくれたり、協力してくれたり、
そんな人や システムが 必ずあります。
もっと、もっと 「自分が住んでいる世界を信じていい」 のです。
だから 何も心配しなくていいのです。
安心していいのです。
この2つを 必ず伝えています。
でも、もし 僕が言ったことは 「間違っている」 と思うことがあったら、
例えば、
「問題の解決方法が まったくない」状況だったり
「誰も助けてくれる人」がいなかったり、「社会は冷たい」と感じたのなら
「いつでも 連絡してくださいね」 と 伝えています。
僕は、この「2つ」を こころの底から信じています。
だから きっと お手伝いは できると思います。
ソーシャルワーカーにとって 大事なこと。
それは 「相手の中にあるちから」 を信じること です。
そして、もう1つ、
それは 「この社会」を信じること です。
この2つは 絶対に欠けてはならないのです。
「あの人ほど、この社会を 信じている人は いない」
そんな人に 僕なら 相談したいと思っています。(げんき)
「この社会を信じている」からこそ 「ソーシャルワーク」ができるのです。(げんき)