よく、保護者支援や子育て支援の話し合いの場で、聞かれる言葉に
「ニーズ」という言葉があります。
「保護者のニーズ」 です。
もっと 「保護者のニーズ」に合致した 支援を行いましょう。
もっと 私たちは、「保護者のニーズ」にあった 保育を提供しましょう。
そうした内容を書いている本もあります。
『手っ取り早く 「ニーズ」に合致した製品やサービスを作り
お客様の支持を得る』
もう、そんな時代ではなくなっている のです。
なぜなら モノもサービスも 「ありあまっている」 からです。
これは何も、今の「商品開発」や「新サービス」だけの話ではなく、
私たちの行なう 「保育」も 同じなのです。
「ニーズ」にあわせ続けていっても 最終的な「満足」は得られないのです。
人は さらに良いものを求める 生き物です。
「もっともっと」の先に、 これで「大満足」は ないのです。
「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という言葉があります。
「マーケットイン」は、市場のニーズにあわせて製品やサービスを作ること。
「プロダクトアウト」は、企業側が「これだ」と考えたものを世の中に送り出すこと。
2つは、似ているようで、→ (矢印)の向きが 全く逆 なのです。
「私たちが考える保育は これなんです。」
そうやって考えて発想し、行動し、 逆に保護者を巻き込んでいく。
ファンを作っていくことが 「プロダクトアウト」的な発想 なのです。
まずは 『私たちの保育観』 ありき なのです。
保護者のニーズは なんとなく わかる気もするが、、、
自分たちが目指す「保育」は わからないし、考えたこともない。
これでは やはり 「保育」に行き詰まり、「保護者支援」に行き詰ってしまいます。
「保育観」や「保育理念」
これは 壁に掲げている 「ありがたいもの」 ではないのです。
保育者としてのまさに 「アイデンティテイ」なのです。 (げんき)
世の中には、情報が氾濫しています。ネットや沢山のメディアがあり、子育ての情報もあり余っています。
だから、保護者も迷ってしまうのです。 必要なのは、「情報」ではなく、「独自の考え方」なのです。(げんき)