その381) 「提案」とは、「選んでもらうこと」では ないのです。



「元気先生。ちょっと質問があります。。。


保護者に こちらから 色々と提案をしているのですが、、、

なかなか決めて頂けないんです。どういう風に提案をするのがいいですか?」



若手の保育士の先生から 質問を頂きました。






「提案」


何も保護者に限らず、私たちは 様々な場面で 「提案」の機会が あります。





「提案する」


そう、考えたとき、、、、きっと 頭の中では 



「様々なパターンを準備しておこう。


そして、その中から良いものを 相手に選んでもらおう。」



そんな考えが 浮かんできませんか?






「相手に選んでもらうこと」


実は、これは 「提案」ではないのです。





「提案」で選ぶのは、 相手ではなく、実は 「自分」の方なのです。



チョイスするのは、 「こちらの方」 なのです。





「これがいいと思うんですが、いかがですか?」



これが 「提案」です。





「さあ、ここに、AとBとCとDを用意しました。どれがいいですか?」



これだと どれを選んでいいのか わかりません。





それよりも


「こういう理由で、Aがいいと思いますが、いかがですか?」



そう、提案されると



「いや、Aは、あまり好みではないので、、、BとCってどんなものですか??


直感的に、なんとなく Cが好みかも・・。」



決断のスピードは 早くなるのです。





たくさんの中から 選んでもらおうとすると


相手の判断は、鈍くなります。





「提案」とは あくまでも 「こちらが 決めるもの」 です。




何かのプレゼンテーションの場面でも、


「これが、効果的です。」の方が、「どれがいいでしょうか、お選びください。」よりも、


はるかに 成果はあがります。




友達へのプレゼントも そうです。



「選んでくれたもの」だから 嬉しいのです。


「どれがいい?」と 複数選択では、喜びは かえって半減してしまうのです。




お店で服を選ぶときや、家電量販店での店員さんの 一言も 


すべて 「提案」です。







「提案」とは、「選んでもらうこと」ではなく、


「なるほど!!」という 「ワクワク感」のプレゼント なのです。  (げんき)





  「提案力」というのは、決して「企画力」では ありません。

  相手にいかに喜んでもらうか、「ホスピタリティ・マインド」(おもてなしの心)なのです。(げんき)