「元気先生、メンタル不調と診断された方がいるのですが、、、、
どう支援していいか、わかりません、、なるべく 希望を持たせるような方向に
持っていこうとしているのですが、、どんな話をしたら良いのでしょうか?」
研修の後に、とても困った表情で、保育士の先生から 相談を受けました。
もちろん、その方とお会いして、細かな状況を知っているわけではないので
正確なアドバイスは出来ないのですが、、
ただ、、、気になる点がありました。
それは、「希望を持たせる」 その方向です。
もし、それが 将来、そして未来への「希望」でしたら、
相手に苦しさを 感じさせてしまいます。
未来や将来に「希望」を持てないから 苦しいのです。
そこで、「未来への希望」を伝えられると
今の自分に ますます嫌気が差してくるのです。
「幸せ」は 未来にはないのです。
「幸せ」は 「たった今」感じるもの なのです。
「幸せ」という 1本の旗を立てて それに向かって 進んでいく。
「幸せ」が未来や ずっと先にしかなければ、、
ずっと ずっと 追いかけ続けなければなりません。
「幸せ」は、結果ではなく プロセスです。
今が「幸せ」だから 将来も「幸せ」なのです。
そのためには 「今の幸せ」を感じてもらう 働きかけが必要です。
それは どんな小さなことでも いいのです。
ちょっとだけ 頭の中にある もやもやを置いておいて
「今、飲んでいるこのジュース、美味しい。」
「今日の夕食で食べる 美味しいお肉を想像する。」
「少し身体を伸ばしてみたら 背中が気持ちいい」
そうした 小さな「気持ちよさ」を感じてもらうこと です。
「楽しむ」ではなく、「気持ちよさ」という点がポイントです。
「楽しむこと」は出来なくても、「気持ちよさ」は感じることができるからです。
その時、音楽やテレビやDVDやゲーム、本などの
外からの情報に「受身的」に反応して、楽しもうとするのではなく、
あくまでも 自分の内側や感覚、身体に目を向けて、
感じる「気持ちよさ」や「心地よさ」
そこに「小さな幸せ」 を感じてもらうようにしています。
「たった今の幸せ」
それを感じたとき 初めて ほんの少しだけ
先に光が見えてきて、笑顔になれるのです。
「希望」は 持たせるものではなく、
「笑顔」になれたら 勝手に向こうから やってくる のです。(げんき)
「美味しいものを食べる」「お風呂にゆっくり入ったり、身体を動かして気持ち良さを感じる」
それに対して相手が「罪悪感」を抱かないように伝える技術を磨いておきましょう。(げんき)