その441)「今は、まだむずかしい」こともあるのです。



もうすぐ、夏休みになります。


この夏休み前というのは、保護者の方からのご相談が増えてくる時期です。


ずいぶん昔からの長いお付き合いのある保護者の方からも ご相談が増えてきます。

 

夏は、とても慌しく あっという間に過ぎる季節です。





ある先生から 質問を受けました。


「元気先生、 保護者へのアドバイスをする際に、今はちょっと難しいなあ・・とか、


まだ、これは分かってもらえないだろうなあとか、ないですか??」



その質問を聞いたときに、


とても感心しました。





「今」はむずかしい。 「今」は伝えてもむずかしい。



これは とても大事な「気づき」だから です。






僕は、保育所での 相談支援をする際の、基本的なスタンスとして


「小学校を卒業するまでは、相談にのる」


「6年間は、お付き合いをする」と 決めています。



実際、保護者の方とのやり取りも 非常に長く、5年以上の方がほとんどです。





それは


「今」はむずかしい場合も あるからです。




「これを伝えても 今はきっと わかってもらえないかもしれない・・。」


「でも、半年後くらいだったら きっと 大丈夫に違いない。」


「小学校に入ったときに 話したら これは わかってもらえるだろう。」





そうした「時を読む」ことが 相談経験を重ねていくと、


感じることができるようになります。





そのためには、


「その時」まで待ち、「その時」に伝えることも あるのです。




これが 「相談支援の連続性」です。





相談支援や保護者支援というのは、


「保育所の保護者支援」「小学校の保護者支援」「中学校の保護者支援」と


分かれているのではなく、 すべて「連続性」を保っているのです。






「今」はむずかしい ということがわかり、


「その時」まで 待ち、


「その時」に 伝える。







「待つこと」も 大切な 「相談支援の技術」なのです。 (げんき)





 相談をお受けする中で、「時を読む」ことは必要になります。

 「今」でいいのか、「今」ではだめなのか、それは「いつ」なのか、経験が教えてくれるのです。(げんき)