Q6)保育相談支援って、保護者を支援することですよね?
学生のみなさんから、頂いたご質問のメールの中に、
「保育相談支援って、保護者を支援することですよね?」 という 一文がありました。
確かに、「保育相談支援」といえば、「保護者の相談をお受けして支援すること」です。
「保育相談支援」 = 「保護者支援」
これでも、、間違いではありません。
でも、より正確に書くと この「式」では 少し物足りないのです。
正確には、、、
「保育相談支援」 = 「保護者支援」 + 「保育者支援」
これが より正確な「式」なのです。
「保育相談支援」とは 実は、「保育者支援」も含まれているのです。
実際の相談件数から見ても、
「保護者からの相談」よりも、「保育者からの相談」の方が 圧倒的に多くなります。
だから、、、「保育者支援」も含む、、、、というわけでは ありません。
「支援」というのは、
必ず 「支援する側」も サポートする必要がある のです。
「保護者の支援」をする「保育者の支援」も 必ず セットで準備しなければならないのです。
「保育者は、保護者を支援しなければならない」
そう、書かれているものも 多いのですが、、
本来、そうであれば それと一緒に
「保育者も、支援しなければならない」
そう、書いてなければ 本当は バランスが取れないのです。
僕は、「保育相談支援」を行なう中で、その「バランス」を
保護者 : 保育者 = 4 : 6 に設定しています。
「保育者の支援」の方に、少しだけ エネルギーを多めに注いでいるのです。
もし、「保育者の支援」が、全くない状態で
「保育者は、保護者の支援をしなければならない」、、だとすれば、
「保育者」は壊れてしまいます。
「保育者」が壊れてしまえば、「保育相談支援」は 成立しないのです。
「保育相談支援」という言葉 から、
「保育者支援」まで イメージできるようになると 本当の姿が見えてくるのです。(げんき)
保育者は、本当に 一生懸命 頭を使い、こころを悩ませながら、保護者支援を行っています。
その一生懸命な姿を見ると「保育者は保護者の支援をしなければならない」という文章が、なぜか
現実感のない、形だけの力のない言葉に見えてしまいます。(げんき)