その485)アトラクションの待ち時間のように伝えるのです。



テーマパークに行くと、人気のアトラクションは、常に混雑しています。


すんなりと、並ぶこともなく ライドに乗れることは まず ありえません。


必ず、、待たなければなりません。




その時に、重要なのが 「サイン表示版」 です。





「只今の待ち時間  75分」 



「只今の待ち時間  50分」



こうした、「待ち時間」の表示が 絶対に必要なのです。 





もし、こうした「待ち時間」の目安がなければ、


「いつまで待てばよいのか」判断できず、不安になります。




その時間が、仮の「だいたいのもの」であったとしても、


「どれだけ待てばよいのか」わかれば、人は 安心します。




他にも たくさんの「時間の目安」というものが あります。



バスや列車の「時刻表」も そうですし、


病院や薬局などの「順番表示」など、


身の回りをみると 様々な 「待ち時間」に対する工夫を 見つけることができます。



「目安」があるから、 人は「待つこと」ができるのです。






実は、この「待ち時間に対する感覚」。


相談支援やソーシャルワークなどの援助技術でも 必ず 必要なものなのです。





相談支援の中で、よく 支援者から こうした声を聞くことがあります。


ご相談者様が、あまり乗り気でないんです、、。もう少しご自身のことだから


積極的になって欲しいのですが、、どうしたらいいでしょうか?」




こうした場合に、必ず 


「時間の目安は、見えていますか?」 と聞き返しています。




そうすると 「・・・・・・・・・・・・・」の場合が 実は、多いのです。





僕は、相談支援を行う場合、



「支援の内容」よりも「時間」の方に目を向けています。




なぜなら、相談者の目線は、そこにあるからです。




相談者は、「何をしてくれるのか」という意識を持っていません。



そうではなく、「いったい、この悩みは いつ終わるのか」



目線の先にあるのは、「終わりまでの時間」なのです。





そこで、「正確にわからないので、、、いつ頃解決できるなんて 言えません。。」


もし、そう思ってしまうとしたら、


もう一度、「テーマパークの待ち時間表示」を 思い出してください。




「正確な時間」でなくてもいいのです。




「時間の目安」があれば、


人は 待つことだって、その間に 期待してワクワクすることだって、できるのです。





「人は時間の目安がわからないことには、積極的になれない。」




これは、大人やこどもに関わらず みんな同じなのです。 (げんき)


 



 

  物事の進行には、必ず「時間軸」が存在します。 この「時間軸」が見えるからこそ進めるのです。

  いつ卒業できるかわからない学校には誰も入りません。「目処」こそ「決断」なのです。(げんき)