「元気先生、一つ質問があるのですが、、
ソーシャルワークで『できること』というのは、一体なんでしょうか?」
研修の後に、保育士の先生からメールでご質問を頂きました。
ソーシャルワークで 『できること』
具体的なケースをあげると たくさんあるかと思います。
ケースによって、できることは 違ってきます。
ただ、 一言で表すこと はできます。
それは、「条件を同じにすること」 です。
これが、ソーシャルワークの目的であると 僕は考えています。
人は、どんな人であれ
自分の望む人生を選び、それに向かって進んでよいのです。
「自分の望む人生を歩んでいくこと」
それは、僕らが持っている「権利」なのです。
そのためには、自分自身で 努力をしなければなりません。
これは、そのために必要な条件です。
「努力は必要」なのです。
でも、、、自分自身の努力では、どうすることもできないこと。
たとえ、自分では一生懸命努力したとしても
解決することができない、
解決するためには、他の人や他の力が必要なこと。
そうしたことも 人生の中で 起こることがあります。
そうした場合には、「社会の力」を借りても良いのです。
これもまた、 もう一つの「権利」です。
「自分の望む人生を歩んでいく中で、
自分の努力では解決できないことが発生した場合、
社会の力、社会のサービスを借りても良い」 のです。
この「社会サービス」を借りるサポートこそ、「ソーシャルワーク」です。
「社会サービス」を使うことで、自分の望む人生を歩むことができる。
努力をするための、「条件」が整い、「条件が同じ」になること。
これが 目的なのです。
努力は必要です。
でも、最低限の「条件」は 整っていなければなりません。
もし、整っていなければ、「社会の力」を使ってよいのです。
自分ひとりで 全てを解決しなければならない、、訳ではないのです。
「努力不足」ではなく、「条件不足」を解消すること。
常に そうした目線を持っていれば、
おのずと「できること」は見えてくるのです。(げんき)
人は、「条件不足」になると、自信をなくしてしまいます。時には、自暴自棄になることもあるのです。
「条件不足」は、「努力不足」ではないのです。(げんき)