その497)『3者の権利』に目を向けたソーシャルワーク



よく、ソーシャルワーカーを目指す学生の方から


「私は、こどもの権利を守るために、ソーシャルワーカーとして活動したいんです。」


そうした、強い「想い」を伺うことがあります。



こちらもとても 嬉しくなり、これから、児童福祉の世界で是非活躍してほしい。


そうした期待で胸がいっぱいになることがよくあります。





 

保育現場で ソーシャルワークをする目的は、


『こどもの最善の利益と権利を守ること』 です。




これは、 誰もが みんな理解していることだと思います。





でも、、、



本当は、これだけではないのです。




こどもだけでなく、3者の権利を守ることが 実は 使命なのです。






一つは、 保護者の権利 です。



保護者の「働く権利」を守ること。 これも 仕事の一つ です。





そして、もう一つ



それは、保育者の「働く権利」を守ること です。



保育者の現実と向き合い、労働者としての『権利』を守ること。



実は、これも ソーシャルワーカーの仕事の一つ なのです。





『3者の権利を守るために ソーシャルワークを行なう』


これが、僕が行なっている 保育ソーシャルワークの理念 です。






特に、3つ目の「保育者の労働者としての権利」を守ること。


ここは、あまり触れられることもなく、


教科書などでも取り扱われることは ほとんどありません。



でも、現実には 大きな問題を含んでいるのです。



雇用形態で言えば、「非正規保育者」の雇用や賃金水準についての問題もあれば、


「非正規保育者」が増えることで「正規保育者」に、のしかかる業務量の問題であったり、、



実は、「保育者の労働環境」を整えることも 本当は大きな課題なのです。





僕は、ソーシャルワーカーとして 


「こどもたち」「保護者」「先生」の権利を守るために


いったい、何ができるだろうか。




そういう想いを持って


親と子と先生のための「親と子のメンタルヘルス研究所」を作りました。



常に、 ソーシャルワーカーとしての目線の先には、この「3人」がいます。




 

もし、「保育ソーシャルワーカーとは 何ですか?」

 

 

そう質問されたならば、きっと


こどもと親と先生の権利を守るために活動する専門職です。」


そう、答えると思います。(げんき)






 こどもの幸せも、保護者の幸せも、そして先生の幸せも願うこと。これは簡単そうですが、実は難しいものです。

 3者のバランスを取るというのは、こちらにも強い想いがなくてはならないのです。(げんき)