気になる子の支援の研修の中で、ご質問を頂きました。
「本などに、よく スモールステップで やることが大切だと書かれてあります。
その通りに、できるだけ簡単な、すぐできることからやってもらうのですが、、
なかなか 思うように成果がありません、、このままのやり方でも大丈夫ですか?」
という 内容です。
「スモールステップ」
物事を小さく刻んで、簡単なすぐできる状態にしてから、やること。
この方法は、有効だと思います。
これは、こどもたちだけでなく、新人さんや後輩の指導、保護者支援など
様々な部分で 利用することができます。
僕も、よく 使っています。
もし、、
それが 効果的な「ステップ」になっていないとしたら、、
「優先順位の付け方」が間違っている のかもしれません。
なぜ、「スモールステップ」にするのか?
それは「成果を出すため」です。
これが 目的です。
一般的に「スモールステップ」でやろうとすると
●簡単なこと
●すぐできること
●楽なこと
●得意なこと から 始めようとします。
でも、、、これは 成果に結びつきにくいのです。
最初に簡単なことだけやると、後で挫折しやすくなるのです。
「優先順位の付け方」は、
「成果が出ること」を先にやること です。
どんなことであっても
「成果が出ること」は、難しいことが多いものです。
●難しかったり
●めんどうだったり
●少し時間がかかったり
でも、それを達成すると、ぐーんと楽になる、ゴールに近づくのです。
そこには、「達成観」があります。
そして、それをやり遂げた後に、自信が生まれ、加速度がついていきます。
この「成果が出ること」を細かく分ける のです。
これが、「成果を出す」ための「スモールステップ」 です。
「難しいこと」「困難なこと」を簡単なことに小分けすること。
「簡単なこと」を先にやるとは、少し意味が違うのです。
簡単なことを先にやって、難しいものを後にする。
これは 「先送り」なのです。
「スモールステップ」と「先送り」は、実はよく似ていますが、
手にする「成果」は まったく異なるものになるのです。(げんき)
「成果を出す」ための「優先順位」を常に考えること。そしてそれを小さなステップにすること。
これが 支援者の役割です。大切なのは、「達成観」が得られるかどうかなのです。(げんき)