保育現場で、ソーシャルワークを行なう。
それが、うまくいくかどうか、そのカギを握っているのは、
ソーシャルワーカーではありません。
保育ソーシャルワークの「キーマン」となるのは、ずばり「園長先生」です。
園長先生と足並みをそろえて、互いに補完しあう関係を作れるかどうか、
そこが 現場でのソーシャルワーク実践のカギとなります。
職員である、すべての先生方に「ソーシャルワーク」とは何かを説明し、理解してもらう。
そうした手順をついつい考えがちですが、実際には、それは現実的ではないのです。
全員を集めて、ソーシャルワークを理解してもらう。
それは、難しいのです。
ただし、園長先生には、「何を、どのように行なうのか」を丁寧にわかりやすく説明し、
流れを理解してもらうことは 大切です。
そして、実際に 1つのケースを形作り、終結させるところまでいって、
初めて、職員である保育者に、「ソーシャルワーク」というものの形が なんとなく
理解して頂けるのです。
よく、保育ソーシャルワーカーを目指される、ソーシャルワーカーの方から
「まずは、職員への周知徹底ですね。」 と言う声を聞くことがあります。
でも、これは 「ソーシャルワーカー」側の考え方です。
あくまでも、最初は、「現場」にあった形から入り、
目に見える変化や、聞こえてくる保護者や先生の声を 実際に感じてもらうことで
はじめて理解されるものです。
これは、「スクールソーシャルワーク」も同じです。
「導入」とは、「論」で説く(とく)のではなく、
緊張感を解く(とく)、 答えを解く(とく)ことです。
まずは、ソーシャルワーカーも現場も「力を抜くこと」が大切なのです。(げんき)
問題をどうやって解決していくのが良いのか、それは実際の現場、ケースによって異なります。
そのためには、情報を共有し、協力関係を築くことが、最優先事項です。(げんき)