保育者研修を行なっていると、黒板の側にいるので
たくさんの先生の「目」を見ることができます。
こちら側から見ると、たくさんの先生の「目」を感じるのは 当然ですよね。
でも、先生方は みなさん座って、席につかれているので
それほど、「目」に違いは感じません。
多少、眠いかな、、というのを 感じる先生は いらっしゃいますが。。
ただ、保育現場であれば 別です。
僕は、現場に入ると 必ず先生の「目」を見ています。
一人ひとりの先生の「目」
その「目」を見ることで、ある程度の経験年数もわかるのです。
先生の見た目(年齢や雰囲気)で、わかるのではなく、
先生の「見た目」(見ている目の動き)で わかるのです。
「目」に 表れる違い とは何か。
それは 「視線が固定されているか」どうか です。
「視線が定まっているか」どうかの違い なのです。
どんな世界のどんな仕事でも 言えるのですが、
ベテランになればなるほど、「視線」は固定されます。
集中して、物事を1点に見ているのです。
でも、まだ新人さんであったり、経験数が少ないと
「視線」が定まっておらず、目が泳いでいるのです。
ふわふわ、そわそわ といった感じです。
それは、「何」が大切なのか、「今」何をしなければならないのか
それが まだ理解できていないから です。
「今」が明確になると「視線」は固定されます。
物事に集中すればするほど、「目」は 一点を見つめるのです。
若い先生方に アドバイスしているのは、
「視線を固定すると 集中することができる」ということです。
色んなものを見なければ、、、そう思って 焦って色々見ると
集中できずに、事故や危険を見落としてしまいます。
逆に、「今」見なければならないものは 何かを考え、そこに視線を固定することで
余計な情報をカットしてしまうこと。
そうすることで 「一番大事なこと」に集中することができるのです。
「集中した時」にだけ「見えるもの」があります。
これが見えるようになると、「プロ」と呼ばれる存在になるのです。(げんき)
今、見ているものが「見えているもの」ではなく、
今まで気づかなかったものが「見える」ようになって、はじめて「見えてきたね」と言われるのです。(げんき)