相談支援、相談援助という「相談」を核としたものには、基本となる考え方が存在します。
それは 「線」で考える ということです。
「点」で考えるのではなく、「線」で考えること。
これが ポイントです。
僕は、この仕事をやっていく中で、自信を持っていることが 一つだけあります。
それは、「つながり」の長さ です。
こどもたちの支援も、保護者の支援も とても長い お付き合いなのです。
よく
「なぜ、元気先生は 小学校や中学校だけでなく、高校や大学、企業でのメンタルヘルス支援を行なっているのですか?」
そう、聞かれることがあります。
理由は、簡単です。
ずっと 一緒に進んでいるからです。
保育所にいるこどもたちを、小学校でも見守り、そして中学校、高校まで見守っていく。
以前、支援をしていた高校生のこどもたちも 今ではすっかり社会人です。
今では、その子たちの働く企業内にも入り、ただ見守っています。
すべては、 つながっているのです。
僕の保護者支援研修のテーマは、「支援の連続性」です。
今だけを見れば 不安で不安で仕方なく どうすることもできないことでも、
すべてを 「線」として考え、将来の絵を描き、そこから戻ってくることで、
今 やるべきことが見え、安心して進むことができます。
僕は、保護者支援を まるで 定規でさあーっと線を引くかのように
いったん 先のイメージを持ってもらい、ゆっくりと焦りを取り除きながら
今のこの時点まで戻ってくる、そんなイメージで行なっています。
数年前に、不安で不安でたまらなかった保護者も
数年前に、なかなか行動が抑えられなかった こどもたちも
今となってみると あの時に望んでいたように 問題は解消している。
そうやって笑って話せることも多いのです。
こどもも成長し、親も成長するのです。
「ずっとこのまま」ということは ありえないのです。
将来までの「希望の線」を引く支援。
僕はそれを目指しているのです。(げんき)
僕は自分自身が歩んできた とても困難な道のりの中で、「人は変わることができる」ということを
体験し確信しました。だから「大丈夫。安心してください」と自信を持って伝えています。(げんき)