その541)「ビジネスモデル」をどうやって作るのかが、役割なのです。



最近では、保育ソーシャルワークに興味を持たれる方も多くなり、


保育ソーシャルワーカーになりたい方も たくさん増えてきました。



僕のところには、学生さんだけでなく、現在ソーシャルワーカーとして活動しているが、


いずれは 保育ソーシャルワーカーになりたいと考えている方から 毎日メールを頂きます。



皆さんからのメールを読んでいると その熱い思いに嬉しさがこみ上げてきます。





「どうやったら 保育ソーシャルワーカーになれますか?」




この質問の答えは 簡単です。




なってしまうこと。 やりはじめること です。





保育現場との接点を持ち、実際に問題解決のお手伝いをすれば


保育ソーシャルワーカーとして活動することはできます。




なることは、そんなに難しいことではないのです。






難しいことがあるとすれば




それは 「職業として成り立たせること」 です。




それを行なうことで しっかりと「対価」を得ることができるかどうか、


その仕事によって、報酬が発生し、職業として成立させることができるかどうか



ここが 一番難しい部分 なのです。





きっと皆さんの「どうやったら なれますか?」という質問は、



「どうやったら 食べていけますか?」という質問の裏返しなのだと思います。





通常、こうした福祉領域で 職業を成立させる場合、



実験的に実践し、結果を生み出し、必要性を訴え、予算を組んでもらうように働きかける。



こうして「予算ありき」で 福祉職業は生み出されるのだと思います。





ただ、僕は この考え方を 持たずにスタートしました。




その理由は 2つ ありました。




一つは、 現場では 予算がつくまで 待つ時間はなかった ということです。



今日、必要なのに そんなことを言ってられないのです。



だから、すぐに やる必要があったのです。





そして、もう一つの理由。 それは 「ビジネスモデル」を作るため です。



「ビジネスモデル」というのは、 どうやって対価を得る仕組みを作るのか、


どうやって課金する仕組みを作るのか、 そうした職業として成り立たせる方法です。



これがなければ、職業として継続することはできない のです。






僕は、保育ソーシャルワーカーとして現場に入っていますが、



基本的には、市町村から予算が出ているわけではありません。


もちろん、園に費用を負担頂いているわけでも ありません。


保護者や先生から料金を頂いているわけでもないのです。





それでも、活動できるのは、独自の「ビジネスモデル」を持っているからです。




職業として成立させるためには、この部分は決して、避けては通れないのです。




今、自分がやっている「ビジネスモデル」では たくさんのソーシャルワーカーの活動の


機会を生み出すことは難しいのですが、、



自分自身の役割として、今後 たくさんの保育ソーシャルワーカーが活動できるような



そんな「ビジネスモデル」を作り上げることが 自分の課題なんだと考えています。




どうやって 実践するか、どうやって 普及させるか も大切です。




でも、やはり一番大事なものは、



どうやったら「食べていける職業」に作り変えるか だと思っています。(げんき)







  僕は「絵に描いた餅」という言葉をあまり好きではありません。絵に描くぐらいだったら、

  あちこちを探しまわって、もち米を手に入れ、餅をついてしまうタイプなのです。(げんき)