「相手のこころに寄り添った支援」
例えば、こうした 言葉を耳にした時、
そこから描かれる「イメージ」というのは、人それぞれ です。
「イメージ」が、人それぞれであるということは、
その言葉によって起こる「行動」も 様々なものに なります。
人によって やり方は違ってよい。
自分らしい支援をしたらよい。
もちろん、、そうした考え方も間違ってはいませんが、、
「支援」という業務にあたっては、
支援者が描く「イメージ」がバラバラであったり、
ましてや、支援の「行動」が人それぞれであったとしたら、
結果は 毎回 違うことになり、
支援される側も「不安」を抱いてしまうものです。
やはり、言葉から生まれる
「イメージ」と「行動」は、なるべく 統一しておいた方が良い のです。
僕は、その練習のために 「グループワーク」を行なっています。
「イメージ」と「行動」を共有する「グループワーク」です。
僕が みなさんに共有してもらいたい「言葉」の書いた「カード」をグループの数だけ用意します。
例えば、
「こころに寄り添う」 「積極的な心構え」 「力を引き出す」 などの
数枚のカードを用意して、各グループごとに カードを引いてもらいます。
引いたカードの言葉は、他のグループに見せてはいけません。
その「カード」に書かれた「言葉」について
何をもってして「こころに寄り添う」なのか、具体的な「行動」を
配布したポストイットにそれぞれの人が書き出して、
そして模造紙に貼っていきます。
ポストイットに書くことは、「具体的な行動」です。
「こころに寄り添う」ならば、
○相手の目をみて、話しを聞く。
○最後まで相手が話し終わるまで待つ。
○ゆっくりと頷きながら、相手の話を聞く。
そうした、具体的な行動を思いつくままに 書いていきます。
そして、ポストイットに書かれた「具体的な行動」を、グループで話し合い、
同じものは外して、模造紙の上に全員の意見を貼りだしておきます。
そして、
今度は そのポストイットの貼られた模造紙を、別のグループと交換します。
他のグループがポストイットに書いた「具体的な行動」を見ながら
最初に、僕がカードに書いていた「言葉」を当ててもらいます。
これは 「具体的な行動」から「言葉」を当てる ゲーム です。
このゲームを通して、それぞれが「言葉」から描く「イメージ」を共有し、
『具体的な行動』を共有することが このゲームの目的です。
こうした「グループワーク」を通して
僕は、「保育観の共有」「支援の視点の共有」を行っています。(げんき)
僕は、基本的に「頭の中に描く絵をそろえる」ということに重点を置いています。
スポーツであれ、芸術であれ、チーム全員の頭の中の絵がそろうことで、物事は実現するのです。(げんき)