その559)保育相談支援をムズカシクする「30+90」

 

 

週末に東京から福岡に帰ってきました。久しぶりの更新となります。

 

今週は、鹿児島に入ります。(げんき)

 

 

 

保育者研修に、ご参加頂いた園長先生から

 

 

「保育現場で、相談支援を行うのは難しく、相談だけでも なかなか時間がとれません。。

 

それは、やはり保育者の努力不足でしょうか??」

 

 

というご質問を頂きました。

 

 

 

 

 

相談支援を行うことは 難しい。

 

 

相談をお受けすることも 難しい。

 

 

 

本当に、その通りだと思います。

 

 

 

でも、安心してください。

 

 

「保育者の努力不足」でも、「保育者の実力不足」でもありません。

 

 

 

 

 

それは、

 

 

相談支援には、「30+90」という原則がある からです。

 

 

 

これが、保育現場で「保育相談支援」をムズカシクしている理由 です。

 

 

 

 

30分の相談をお受けしたら

 

その後に、90分の「考える時間」が必要なのです。

 

 

 

30分という時間、相談をお受けしたら

 

その後、それについて検討したり、調整したり、報告したり

 

そうした「考える時間」に 90分の時間が必要になります。

 

 

これが 「相談支援」です。

 

 

 

 

30分の相談だと、トータル2時間は必要になるということです。

 

 

でも、実際は園長先生が、おっしゃるように 30分の相談をお受けする時間すら

 

現場で作り出すのは ムズカシイのです。

 

だから 「相談を受けることも難しい」 のです。

 

 

 

解決には、この「30+90」という原則があるから、

 

保育現場で、「保育相談支援」が難しいと感じてしまうのです。

 

 

 

そう感じても 当然なのです。

 

 

決して、保育者の実力でも 努力不足でもありません。

 

 

 

保育者は、もともと 傾聴する力も 笑顔を使った表現力も、優しく伝える技術も

 

すでに持っています。

 

 

うまくいかないのは、「実力」ではなく、「時間」の問題なのです。

 

 

 

 

では、、どうしたらいいのですか??

 

 

 

 

その方法を 僕は 保育者研修の中で お伝えしています。

 

 

 

 

「30+90」は、ムズカシイのですから

 

 

それを 「10+30」「5+15」にしたら良いのです。

 

 

 

問題や相談内容をより細かく分けて

 

 

ポイントをしぼり、

 

 

相談時間を短くすることで、考える時間も短くすること。

 

 

 

これが ポイントです。

 

 

 

お迎えの時間などの短時間の言葉がけ。

 

連絡ノートを使った コンパクトなメッセージ。

 

 

 

そうした「5分」や「10分」という短い時間に

 

問題や相談ごとを 小さく分けて、伝えていく。

 

 

これが「相談支援」における「言葉がけ」の役割 なのです。

 

 

 

 

小さな時間と 小さなこと。

 

 

 

これだと 保育者にも保護者にも負担がない のです。 (げんき)

 

 

 

 


 

 相談支援に「スモールステップ」を使う理由は、まさにこれが理由なのです。

 保育相談支援とは、「スモールステップ」と「言葉がけ」の技術の組み合わせなのです。(げんき)