週末に東京から福岡に帰ってきました。久しぶりの更新となります。
今週は、鹿児島に入ります。(げんき)
保育者研修に、ご参加頂いた園長先生から
「保育現場で、相談支援を行うのは難しく、相談だけでも なかなか時間がとれません。。
それは、やはり保育者の努力不足でしょうか??」
というご質問を頂きました。
相談支援を行うことは 難しい。
相談をお受けすることも 難しい。
本当に、その通りだと思います。
でも、安心してください。
「保育者の努力不足」でも、「保育者の実力不足」でもありません。
それは、
相談支援には、「30+90」という原則がある からです。
これが、保育現場で「保育相談支援」をムズカシクしている理由 です。
30分の相談をお受けしたら
その後に、90分の「考える時間」が必要なのです。
30分という時間、相談をお受けしたら
その後、それについて検討したり、調整したり、報告したり
そうした「考える時間」に 90分の時間が必要になります。
これが 「相談支援」です。
30分の相談だと、トータル2時間は必要になるということです。
でも、実際は園長先生が、おっしゃるように 30分の相談をお受けする時間すら
現場で作り出すのは ムズカシイのです。
だから 「相談を受けることも難しい」 のです。
解決には、この「30+90」という原則があるから、
保育現場で、「保育相談支援」が難しいと感じてしまうのです。
そう感じても 当然なのです。
決して、保育者の実力でも 努力不足でもありません。
保育者は、もともと 傾聴する力も 笑顔を使った表現力も、優しく伝える技術も
すでに持っています。
うまくいかないのは、「実力」ではなく、「時間」の問題なのです。
では、、どうしたらいいのですか??
その方法を 僕は 保育者研修の中で お伝えしています。
「30+90」は、ムズカシイのですから
それを 「10+30」「5+15」にしたら良いのです。
問題や相談内容をより細かく分けて
ポイントをしぼり、
相談時間を短くすることで、考える時間も短くすること。
これが ポイントです。
お迎えの時間などの短時間の言葉がけ。
連絡ノートを使った コンパクトなメッセージ。
そうした「5分」や「10分」という短い時間に
問題や相談ごとを 小さく分けて、伝えていく。
これが「相談支援」における「言葉がけ」の役割 なのです。
小さな時間と 小さなこと。
これだと 保育者にも保護者にも負担がない のです。 (げんき)
相談支援に「スモールステップ」を使う理由は、まさにこれが理由なのです。
保育相談支援とは、「スモールステップ」と「言葉がけ」の技術の組み合わせなのです。(げんき)