その581)「安全に神経を使うこと」が一番、「脳」を疲労させます。

 

ある保育士の先生から、

 

 

「どうして、保育現場って 人間関係が ギクシャクするんでしょうかね???

 

先生は どうしてだと思いますか?」

 

 

そんなご質問を頂きました。

 

 

 

保育現場だけでなく、医療や介護の現場も

 

同じように 「人間関係のぎくしゃく」は 多いようです。

 

 

「対人援助職」は「専門職」であるから

 

考え方のぶつかりあい、保育観や介護観の違いなどで

 

ぶつかってしまうことも もちろん あります。

 

 

 

 

でも、僕は それよりも、、

 

「脳疲労が激しい」から。

 

そう、思っています。

 

 

 

 

保育という仕事は、身体もよく使います。

 

だから 肉体的な疲労も かなり多い仕事です。

 

 

 

でも、それよりも 気づかぬうちに 疲労を蓄積させているのは、

 

「こどもたちが 怪我をしないように」

 

「事故が起こらないように」

 

 

そうした「安全」に対する神経を 仕事を「しながら」常に使っているからです。

 

 

 

 

 

「ながら仕事」

 

2つのことを同時にやっているように見えますが、

 

それは誤解であって、

 

「脳」が次から次に 交代にスイッチを切り替えているようなものです。

 

 

 

こどもと遊びながら、安全に気を遣う。

 

 

「こどもと遊ぶ」「怪我をしないように気遣う」

 

これを もの凄いスピードで 切り替えているのです。

 

 

特に「安全」や「事故」に対する注意や気遣いは かなり 脳を疲労させます。

 

 

 

これは、運転手さんやパイロットの方などにも言えるかもしれません。

 

 

そうやって、「脳」が疲労した状態が続けば

 

やっぱり、人のちょっとした一言や 動作や仕草に

 

イライラしてしまうことは 当然 多くなります。

 

 

 

「脳」がリフレッシュした 元気のいい状態なら 大丈夫でも

 

「脳」が疲れていれば そうした イライラは 当然 起こるものです。

 

 

 

 

役割をうまく分担する。

 

 

安全や事故防止は、人間の意識や神経に頼るのではなく

 

仕組みやシステム作りで うまくカバーする。

 

 

 

そうしたものが、現場には 必要なのかもしれません。(げんき)