様々な人間関係のトラブルのご相談をお受けしていると
必ず 相談されることがあります。
それは、「事実は違うんです」という内容です。
「あの人は、ああ言ってるんですが、事実は違うんです。」
「事実は、実はこういうことなのです。」
「実際は こうなんです」 という訴えです。
もしかすると、それは 本当かもしれません。
でも、相手にとって それは「事実」ではないのです。
「自分が事実だと認識したこと」
これが その人にとっての「事実」 です。
「実際の出来事」=「事実」 ではないのです。
その部分をしっかりとご説明した上で
「実際に起こったこと」を検証する。
これが「人間関係のトラブル」の支援のポイントになります。
「自分は どう感じたか」
「相手は どう感じたか」
そこが 大事なところであって
「実際に起こったこと」が本当かどうか
そこに焦点をあわせると 永遠にトラブルが解決することはないのです。
「相手がどう思ったか」
そこに 目を向けることができるように
導けるかどうかが、支援者の力量なのです。 (げんき)