研修活動を行うことで、かなり沢山の園長先生との出会いがあります。
本当にお会いするのは、2年に1回くらいであっても
メールでのやり取りを行っている園長先生も増えてきて、大変嬉しい限りです。
そこで、よくあるご相談が
「保育士の確保」と「保育の質」の問題。
これは、きっと どの園でも同じ悩みなのだと思います。
僕のところでは、保育現場だけでなく、医療・介護分野での研修等も
頂いているため、「対人援助職」の現場は やはり 同じ悩みを抱えています。
「良い人財(人材)を確保する」
これが どの業界でも 課題 です。
「良い人材を確保する」というと なんだか 応募者(求職者)の問題のようですが、
実は、まったく違います。
それは、完全に雇用する「職場の問題」なのです。
職場である「事業所」の「採用」と「教育」の問題 なのです。
「採用」と「教育」が全てなのです。
「採用」と「教育」は、実は 4つのパターンに分かれています。
① 「採用」が強く、「教育」も強い 事業所
② 「採用」は強いが、「教育」は弱い 事業所
③ 「採用」は弱いが、「教育」は強い 事業所
④ 「採用」も弱いし、「教育」も弱い 事業所
この4つに分かれます。
① は、まったく問題ない、申し分ない事業所で、かなり強い職場になります。
② は、優秀な人材に頼り切りになる職場です。いずれ辞めていきます。
③ は、優秀な人材が ゆっくりと育っていく職場です。
④ は、なかなか人材確保が難しく、入ってもすぐに辞めていく職場になります。
このように どこに「強み」があるかで
その「職場」の未来は おのずと見えてくるのです。
人がいない業界では、「喉から手が出る」ほど、人が欲しいため、
とにかく急いで採用し、十分な教育もなく 頑張ってもらうことになります。
そうすると、その方は 辞めてしまい、、
指導している先輩も さらに辞めてしまう、、
こうした「離職のスパイラル」が続いてしまうのです。
「保育の質をあげる」
よく耳にする言葉ではあるのですが、
実は、根元にあるのは「採用・教育システム」なのです。(げんき)