今年度に入り、「相談支援」に関する様々なお問合せが増えてきました。
研修依頼だけでなく、実際に 保育所内での体制を整えるための助言が欲しいとの
お問合せも増えてきて、少し変化を感じている 今日この頃です。
「保育所で、「相談支援」の体制を作るためには どうしたらよいでしょうか?」
そうしたご質問を頂いた際に、
「仕組み作り」が7割。「マインドセット」が3割 です。
そう お答えしています。
「保育相談支援」で 一番 大事なこと。
それは 「保育者の負担にならないこと」 です。
これが 「肝」であり、一番重要なポイントになります。
どんなに良いものであっても、「保育者の負担」になれば
それは続きません。 いずれ破綻してしまうのです。
「保育をすること」は、新しいことを追加できるほど 余裕はありません。
でも、、、「保育現場での相談支援」は必要なのです。
「相談支援」をスムーズに行うためには、まずは「仕組み」が必要です。
ここで言う「仕組み」というのは、2つあって
① 保護者が「相談しやすい」仕組み
② 保育者が「相談を受けやすい」仕組み
この2点になります。
実は、この2つは 既に 「園」には 存在しています。
全く そのような「機会」も「接点」もありません、、ということはないのです。
「今ある仕組み」を点検して、「より相談しやすく」するために手直しするのです。
そこでは、「完璧」を求めては NG です。
これまでよりも、「ちょっとだけ」良くする「手直し」であることがポイントです。
「ちょっとだけ」です。
もう一つ、間違ってはならないのは、
「相談窓口」を作ることでも、「相談員」を配置することでもありません。
「ちょっとだけ」相談しやすい「手直し」をすること。
これが「仕組み作り」になります。
これが、「相談支援」がうまくいくための 7割を占めています。
そして、残りの3割が「マインドセット」です。
① なぜ、相談を受けないといけないのか
② 何をすることが大切なのか
この2つを 保育者に再度 認識してもらうこと です。
ただ、、この2つも 先ほどの「仕組み」と同じですが、
既に、保育者は 分かっています。
これも また「既にある」のです。
「保育相談支援」が必要だと 一番わかっているのは、
他でもない 「保育者」自身 だからです。
では、この2つを再認識してもらうためのポイントは何か?
それは、「子育ては共同作業である」という 基本に立ち返ることです。
保護者も本当は 自分で何とかしたいと思っています。
でも、できない部分があるのです。
そこを 互いにサポートしあって、補完しあうのだという「マインド」が必要なのです。
保育者と保護者が、毎日 1枚ずつ 「ピース」を埋めていく
大きな「パズル」を作っているのです。
パズルを作る時に、大切なのは 「次」につながる「1手を打つこと」です。
将棋や囲碁も同じです。
「相手につなげること」「次につながること」が大切なのです。
「仕組み作り」と「マインドセット」
これが 「保育相談支援」なのです。(げんき)