その700)「今苦労しているかどうか」ではなく「将来苦労しないかどうか」なのです。

 

 

 

悩み事や心配ごとのご相談をお受けするとき、

 

 

相談する側も、相談を受ける側も

 

 

「今抱えている問題」に目を向けて 一緒に考えていきます。

 

 

 

 

「相談」というものが、「問題解決」を目的としている以上、

 

これは、ある意味 当然のことです。

 

 

 

 

 

 

「今」抱えている苦労や心配事

 

 

そこに「目」を向けることが まず最初の「目線」になります。

 

 

 

 

 

まず、、「最初の」 です。

 

 

 

 

一通り、相談が終わった後、

 

ご相談者の方も 少し安心されて これから帰られる際に

 

支援者は、もう一つの「目線」を持たなければなりません。

 

 

 

もうひとつの「目」

 

 

 

 

それは、「将来苦労しないかどうか」を見る「目」です。

 

 

 

「このままで将来、苦労しないだろうか」

 

 

「同じ問題がまた起こらないだろうか」

 

 

そうした「目線」を持つ必要があるのです。

 

 

 

 

 

 

 

「相談の初め」は、「今苦労しているかどうか」

 

 

「相談の終わり」は、「将来苦労しないかどうか」

 

 

 

これが「相談支援」の2つの「目」なのです。

 

 

 

 

 

「今苦労していること」について、何かの目途がたったとき、

 

 

支援者は、ほっとします。

 

 

良かった。これで安心。誰もが そう感じます。そこで通常は終わります。

 

 

 

 

 

でも、、もう一つの「将来苦労しないかどうか」の「目」を持っていると

 

 

たくさんの反省点や、支援の改善点や課題が見えてきます。

 

 

 

 

「やっぱり、この部分だけは伝えておいた方がよかったかも。。」

 

 

「あっ、あの事は そういえば聞いていなかったけど、大丈夫だろうか」

 

 

 

相談者が帰られた後に、色々と気になることが 湧き上がってくるのです。

 

 

 

 

 

僕は、例えば50分の相談や面談の場合、

 

 

初めの25分くらいは、「今苦労していること」に目を向けて話を伺っています。

 

 

でも、後半の25分過ぎくらいからは、

 

 

「将来苦労しないかどうか」という目線で話を伺いながら助言を行っていきます。

 

 

あえて途中から「目」を変えているのです。

 

 

 

 

全般の25分で「今苦労していること」は、ほぼ解決に向かいます。

 

大事なのは、後半の25分の「将来苦労しないかどうか」という部分です。

 

 

 

 

「相談支援」がうまくいったかどうかは、

 

実は、この「後半」のまとまり方 次第なのです。

 

 

 

 

「相談支援」で大切なこと。

 

 

 それは、「今苦労しているかどうか」ではなく、

 

「将来苦労しないかどうか」なのです。(げんき)