「先生、一つ 質問があります。
面談で、決めなければならないことって 何かあるのでしょうか?
教えてください。」
メールでご質問を頂きました。
「面談の中で」
「ご相談者に決めてもらいたいこと」 というのは あります。
相談内容を一通り、伺った後、 最初に「決めて」もらいます。
面談の「一番最後に」 では ありません。
ご相談の内容を伺った「後」に です。
それは、「どういう気持ちになりたいか」 です。
「気持ち」や「気分」を決めてもらうのです。
今、心配していることが解決した時に、「どういう気持ちになりたいか」
そこを 具体的に伺っています。
単に、「ほっとしたい。」「安心したい。」ではなく、「もっと具体的に」です。
例えば、
「明日から 仕事も頑張ろう、一生懸命やろうという力が湧いてくる。」
「また思い出しても、今度は くよくよせずに、冷静に考えられる余裕を持つ。」
「相手に感謝できる自分自身になれたら嬉しい。」
「厳しいことを言われても、今度こそ いったん自分で受け入れる覚悟を持つ」
そうした なりたい「気持ち」や「気分」を 具体的に決めてもらうのです。
この「どういう気持ちになりたいか」が決まると
そのためには、「どういう状態」になっていないといけないのか、という
具体的な「状況」が、今度は見えてくるのです。
「次に出会ったときには、こんな表情でこんな対応をする必要がありますね。」
「最初にやっぱり、前回のことを謝ってから、今度の話をした方がいいですね。」
「まずは、相手の体調を気遣ってあげたら どうでしょうか?」
「他の人の助言は、とにかくすべて メモしてみたらどうでしょうか?
使う、使わないの判断は 後で良いので、とにかく メモだけ取ってみたら?」
「そうした気持ちになるためには、現状が こうなっていないといけない」
頭の中で「必要な状況」をイメージすることが大事なのです。
ご相談者の方が、自分自身を俯瞰してみて、
「こういう状況を作っておかないといけないんだ、、」
「こんな対応をしないといけないんですね、、」
そこに気づいてもらえるように 話を進めていくのです。
「面談技術」というのは、
「相談内容」→「なりたい気分」→「必要な状況」という流れで
話を展開していく「技術」です。
「相談内容」→「アドバイス」ではないのです。(げんき)