その746)その「目標の立て方」だと「達成できる」確率は低くなります。

 

 

9月に入り、相談支援研修が10本入っています。

 

 

 

ある研修会の中で、質問を頂きました。

 

 

「支援の目標を設定しているのですが、、どうしても達成できません。。

 

何か良い目標の立て方は、ありますか? 毎回 本当に悩んでしまいます。。。」

 

 

という とても切実な悩み です。

 

 

 

「どんな目標を立てて、どういう部分が、達成できなかったのですか?」

 

 

 

こちらから その方に質問をすることで その理由が わかりました。

 

 

 

 

それは、立てた「目標」の種類 に理由が隠れていました。

 

 

 

 

 

目標には、2つの種類 があります。

 

 

1つは、「達成目標」

 

 

もう一つは、「行動目標」 です。

 

 

 

 

 

 

 

『●●大学に来年 必ず合格する!』

 

『●●の試験で、必ず 90点を取る!』

 

『今月の売り上げ 100万円を 必ず達成する!』

 

 

 

これは、「達成したい目標」なので、「達成目標」になります。

 

 

 

もう一つは、 その「目標」を達成するために

 

 

 

まずは、今月1ヶ月で 

 

『●●大学の過去問題を3年分やって、現状を知る。』

 

『●●の試験の去年の問題やってみて、出来なかった箇所の学習計画を立てる。』

 

『売上100万円の柱となる●●サービスの提案書を今週40社に送る。』

 

 

これが「目標」を達成するために、具体的な行動計画を立てた

 

「行動目標」になります。

 

 

 

 

これが、「達成目標」と「行動目標」の違い です。

 

 

 

 

今、あげた 3つの例であれば、

 

「行動目標」を達成すれば、高い確率で「達成目標」もクリアすることができます。

 

 

 

 

その理由は、簡単です。

 

それは「自分次第」だから です。

 

 

 

 

「自分」が立てた 具体的な「行動目標」をしっかりやれば、「達成したい目標」に近づくことができる。

 

 

こうした「目標」と「行動」は、自分でコントロールすることができます。

 

 

 

 

 

 

ただ、、「支援」に関していえば、この関係性は 非常に難しくなります。

 

 

 

 

 

なぜなら、

 

それは、「相手次第」だから です。

 

 

 

「目標の達成」を 支援者 自らがコントロールすること は、難しいのです。

 

 

 

 

もちろん、支援を受ける方が、

 

自分で「達成目標」を決めて、「行動目標」を決める

 

のであれば、話は別になりますが、、

 

 

 

 

「支援をする側」が、

 

 

どうしても相手次第となる「達成目標」を目指そうとすると

 

 

うまくいかず、達成できずに、ストレスを抱えてしまい

 

 

嫌になってしまうことが やはり多くなります。

 

 

 

そこが、「支援」の難しいところです。

 

 

 

 

 

これは、高齢者の支援であれ、こどもたちの支援であれ、保護者の支援であれ

 

みんな 同じ です。

 

 

 

 

 

支援者が立てる目標は、

 

 

あくまでも 支援者自分自身の「行動目標」であり、

 

 

自分自身の「達成目標」です。

 

 

 

 

 

自分自身の「行動目標」を達成して、

 

そして、目指した「目標」を達成することで

 

 

はじめて、「支援」が うまくいくのです。

 

 

 

 

 

自分では、コントロールすることができない

 

相手次第の「目標」を立ててしまうと

 

 

うまくいかないだけでなく、バーンアウトの原因になります。

 

 

 

 

 

実は、バーンアウトの原因の大半は、

 

「目標設定」や「計画の立て方」にあるのです。(げんき)