よく、「先生は、こどもたちを見るときに どんな部分を見ていますか?」
と聞かれます。
こどもたちを見る時には、只々、「その時間」にしあわせを感じているだけなのですが、
気にかけてみている点 というのは、あります。
それは、「使いこなすこと」ができているか どうか です。
「使いこなすモノ」は、なんでも構いませんし、
こどもによって、きっと 違うと思います。
ブロックだったり、
自転車だったり、
スコップだったり、
ゲームだったり、
夢中になって遊んでいるものを 使いこなせているかどうか
その点は、とても重要です。
大人であっても、パソコンやスマートフォンなど
初めて 新しく買った時には、なかなか使いこなすことができません。
でも、色々触っていく中で、なんとなく理解できて、
そのスピードがあがっていき、
次第に、もう見なくても 無意識に扱えるようになります。
そうなって初めて そのモノが その人の役に立つ といえます。
同じように、こどもたちも 様々なものを使いこなせるようになって
無意識にできるようになって、初めて
そのモノが その子の役に立つようになります。
時間が経って、慣れてくると ほとんどの場合には
使いこなすことができるようになる のですが、、
しばらく経っても、 なかなか上手に使いこなせていないことも
こどもたちを見ていると 時々 見かけることがあります。
そこが、大人が関わる「アクセスポイント」です。
そこに気づいて 使い方を再度 教えてみたり
実際に、目の前で使ってみてもらって どこが できていないかを
確認したり、
そうした 「働きかけ」が必要になるのです。
実は、これは 園長先生や先輩先生の役割にも 当てはまります。
常に、新しい先生や、経験がまだ少ない先生に対して
「使いこなせているかどうか」
それは、モノだけでなく、仕組みだったり、ルールだったり
「使いこなせていない」のであれば、フォローをすること。
それが 「見守り」です。
「見守り」とは、「困りごと」のサポート なのです。
「サポートする」ために「見守る」。
そうやって、人と人とは つながっているのです。(げんき)