その752)「小さな園」こそ「保護者支援」ではなく「保育者支援」が重要。

 

 

 

僕が「保護者の支援」をはじめたのは、32歳です。

 

もう、20年になります。

 

 

 

「保護者支援」というテーマで、研修の機会を頂いたり、保育所に入ってサポートさせて頂く中で、

 

最近 より深く感じることがあります。

 

 

それは、「保育者支援」の重要性 です。

 

 

 

 

もちろん、「保護者支援」も重要です。

 

 

 

ただ、それ以上に「保育者の支援」が重要であること に気付いて

 

最近少しずつ、シフトチェンジし始めました。

 

 

 

 

 

厳密に何人から何人までというのは、ないのですが、

 

「小さな園」と「大きな園」には、大きな違いがあります。

 

 

 

 

 

 

それは、「小さな園」は、

 

「管理者」=「保育者」=「保護者」 という図式になり、

 

 

 

 

「大きな園」は、

 

「管理者」≠「保育者」≠「保護者」という図式になる ということです。

 

 

 

 

 

 

「小さい」とは、「似たものが集まる」ということです。

 

「大きい」とは、「様々なものが集まる」ということです。

 

 

 

 

 

「小さい園」では、園長先生や管理者の考えや人柄が、

 

現場の保育者に、ダイレクトに反映されます。

 

そして、それは保護者にも反映されることになります。

 

「考え方」は似てくるのです。

 

 

 

 

 

「大きい園」では、大きい分、様々な人材が集まり、

 

そして、様々なタイプの保護者も集まります。

 

 

 

そうすると、園長先生や管理者の考えや人柄は、

 

現場の保育者に反映されにくくなり、

 

おのずと保護者にも反映されにくくなります。

 

 

 

これが、これまで20年間で感じた 僕なりの「結論」になります。

 

 

 

 

では、保育所での「保護者支援」は、どのように行ったらいいのか?

 

 

その方法は、いたって シンプルです。

 

 

 

 

 

「小さな園」は、「保育者支援」に 重点を置き、

 

「大きな園」は、「保護者支援」に 重点を置くということです。

 

 

 

 

「小さな園」では、園長先生や管理者の考え方に共感した

 

保育者が集まり、保護者が集まります。

 

園長先生や管理者の「考え方」というのは、大きな影響を与えます。

 

 

 

だからこそ、自分の「想い」を伝えるため、

 

まるで「自分自身の成長」を喜ぶかのように

 

「保育者」を育て、支援することが大切になります。

 

 

 

 

「保育者」を支援すればするほど、その想いが保護者に反映されるのです。

 

 

 

 

 

 

「大きな園」では、少しやり方が異なります。

 

 

「大きな園」というのは「様々な人が集まる」ということです。

 

 

「様々な先生」「様々な保護者」が集まっている。

 

 

 

 

  

だから、「様々な保護者の支援ができる」のです。

 

 

 

実は、これが「大きな園」の最大の武器であり強みになります。

 

 

 

「様々な保護者の支援」が可能なのは、

 

「様々なタイプの保育者」がいるから です。

 

 

 

 

 

「管理者」≠「保育者」≠「保護者」だからこそ

 

「様々な保護者の支援ができる!」これが強みです。

 

 

 

「管理者」=「保育者」 ≠「保護者」では、

 

「様々な保護者の支援」は とても難しいのです。

 

 

 

「小さな園」に「様々な保護者」が集まると、

 

「保護者支援」が、かなり難しくなるのは、これが理由です。

 

 

 

 

「大きな園」では、「保護者支援」に 重点を置き、

 

「様々な保育者の意見」を取り入れる。

 

 

そうすることで、「保護者支援力」が、「保育者」全体を伸ばしていくのです。

 

 

 

 

 

もちろん、「小さな園」であっても「大きな園」であっても

 

「働きやすい職場環境」を作ることは、当然やらなければなりません。

 

 

 

 

 

ただ、、、「保護者支援」という切り口だけで見れば、

 

 

やり方は大きく異なるのです。(げんき)